MCU最高傑作!?『ドクター・ストレンジ』を5倍楽しむために知っておくべきこと。
出典:http://marvel.disney.co.jp/
こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。
いよいよ公開まで1ヶ月を切ったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『ドクター・ストレンジ』。
2017年1月27日公開です。
2017/01/28 追記
公開記念!レビューをアップしました。
ベネディクト・カンバーバッチ主演、MCU最新作、映画『ドクター・ストレンジ』の感想、レビュー
すでに公開されたアメリカの方では『アイアンマン』を超えて、マーベル単独ヒーロー作品で史上最高のヒットを記録したようです。
「ドクター・ストレンジ」マーベル単独ヒーロー映画で史上最高のヒットに : 映画ニュース - 映画.com
今回の記事は、海外のサイトですでに露出している情報を元に、『ドクター・ストレンジ』を5倍面白く観るための考察を試みます。
参考にしたサイトはこちら。
Doctor Strange: 5 things to know about Marvel’s best-looking movie yet - Vox
- 『ドクター・ストレンジ』ってどんな映画?
- マーベル映画初の視覚効果賞受賞なるか?
- エンシェント・ワンを演じるティルダ・スウィントンがすごいらしい
- トニー・スターク引退?
- 『ドクター・ストレンジ』は情報量が多すぎる?
- マーベル映画ファンでない人のための映画
- そんなことより俺は二人の共演が観たいんだよ!
『ドクター・ストレンジ』ってどんな映画?
まずは簡単なあらすじや登場人物を予習しておきましょう。
あらすじ
ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。(シネマトゥデイ)
スティーヴ・ストレンジ/ドクター・ストレンジ
出典:http://marvel.disney.co.jp/
本作の主人公。演じるのは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』や英国TVドラマ『SHERLOCK』で主演をつとめるベネディクト・カンバーバッチ。
クリスティーン・パーマー
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救急救命医でドクター・ストレンジの友人。演じるのは『スポットライト 世紀のスクープ』のレイチェル・マクアダムス。
エンシェント・ワン
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ドクター・ストレンジに魔術を授ける、チベットの高僧。演じるのは『フィクサー』でアカデミー助演女優賞受賞、『ナルニア国物語』で白の魔女を演じたティルダ・スウィントン。
モルド
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ドクター・ストレンジの兄弟子で、良きパートナー。演じるのは『それでも夜は明ける』でベネディクト・カンバーバッチと共演したキウェテル・イジョフォー。
カエシリウス
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エンシェント・ワンの教えに背き、闇の魔術で世界を破滅に導こうとする本作のヴィラン(悪役)。演じるのはTVドラマ『ハンニバル』や映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のマッツ・ミケルセン。
実写映画『ドクター・ストレンジ』は、原作コミックとはかなり改変がされるようです。たとえば、原作でのヴィランはモルドであり、実写版のヴィランであるカエシリウスはモルドの弟子にあたります。さらに、モルドを操っていたのは「カオスディメンション」という異次元に君臨するロボット・ドーマムゥ。
現時点ではそれらの情報が出ていないため詳細は不明ですが、今ある情報を結びつけて考えると、原作コミックとは設定もストーリーも異なる作品になる可能性もありそうです。
では、海外サイトから読み取れる『ドクター・ストレンジ』を5倍楽しむための5つの要素を読み解いていきましょう。
マーベル映画初の視覚効果賞受賞なるか?
『ドクター・ストレンジ』の予告動画でまず目を引くのは、街やビルが折りたたまれたり開かれたりといった、まるで『インセプション』のようなダイナミックなビジュアルです。
海外ではこの圧倒的なビジュアルの鮮烈さが、キアヌ・リーブス主演の映画『マトリックス』と比較され、マーベル映画で初のアカデミー賞視覚効果賞を受賞するのではないかと噂されています。
しかし、同じく視覚効果賞部門にノミネートされるであろう最大の競合が、皮肉にも同じディズニー作品である『ジャングル・ブック』。
映画『ジャングル・ブック』予告編
主人公以外の動物をフルCGで躍動感たっぷりに描いた本作も、有力な視覚効果賞候補であることは言うまでもありません。
エンシェント・ワンを演じるティルダ・スウィントンがすごいらしい
ドクター・ストレンジの魔術の師匠であるエンシェント・ワン。映画ではイングランド出身の女優であるティルダ・スウィントンが演じています。
実は、原作コミックのエンシェント・ワンは500歳を越えるじいさん。
演じるのであれば、アジア人(アジア出身)で老齢の男優が予想されますが、まさかの白人女性(しかも50代!)が演じることとなり、これがコミックファンの間で話題となり、また物議を醸したようです。
トニー・スターク引退?
出典:http://marvel.disney.co.jp/
ドクター・ストレンジことスティーヴン・ヴィンセント・ストレンジと、アイアンマンことトニー・スタークの境遇は、驚くほど似ています。
スティーヴン・ストレンジがドクター・ストレンジになる前は、天才的な脳外科医で高い社会的地位を得ています。その反面、性格は非常にわがままで自己中心的。
自動車事故で両腕の神経を断裂する大怪我を負ってしまい、脳外科医の道を閉ざされてしまいます。プライドの高さ故に勤務医にもなれず、失業して貧困に苦しむなか、どんな傷でも癒やす魔術師がチベットに居ると聞きつけた彼は、藁をも掴む思いでチベットへと旅立ちます。
7年の修行の末に魔術を会得した彼は、ドクター・ストレンジとしてヒーロー活動を開始します。
一方のトニー・スターク。
彼がアイアンマンとなる前は、天才的な発明家でスターク社の経営者という、これまた高い社会的地位を得ています。その反面、これまた非常にわがままで自己中心的。
あるとき自ら開発した新兵器のテストのためアフガニスタンを訪れた彼は、ゲリラに襲われ致命傷を負います。ゲリラのアジトで人工心臓である小型アーク・リアクターを開発、脱出に成功した彼は軍需産業から撤退。自ら特殊なスーツを開発し、アイアンマンとしてヒーロー活動を開始します。
ヒーローとなる前の高い社会的地位、一筋縄ではいかない性格、ヒーローとなる過程など、非常に似通った境遇を持つ彼らは、いずれ「アベンジャーズ」の続編で共演することが予想されますが、ここにきてこんな衝撃的なニュースが。
トニー・スタークがアイアンマンを引退、15歳の黒人の少女に引き継がれるというニュースです。これはコミックの話で、映画の方でどのような展開になるかは明かされていません。
しかし、これまで見てきたように、ドクター・ストレンジとアイアンマンがキャラクター的にかぶっていたり、コミック誌上でアイアンマンが世代交代をしたり、映画でトニー・スタークを演じるロバート・ダウニーJr.の露出がだんだん減っていたり。
「アベンジャーズ」の中心人物が、これまでのロバート・ダウニーJr.からベネディクト・カンバーバッチに交代することを示唆するような情報が次々出てきていることは事実です。
これについては、映画の先の展開を観ないことには断定できませんので、可能性のひとつとしてはあり得る話かもしれません。
『ドクター・ストレンジ』は情報量が多すぎる?
海外のサイトでは『ドクター・ストレンジ』が観客に伝えるべき情報が非常に多く、説明的になりがちであるという批判があるようです。
たしかに、超科学や未知の薬物といった方法で力を手に入れてきた他のスーパーヒーローたちとは異なり、『ドクタース・トレンジ』が扱うのは魔術や秘術といったオカルティックな能力です。
のちのちドクター・ストレンジがアベンジャーズに参加し、違和感なく他のヒーローたちと溶け込むためには(ソーがそうであったように)、観客に膨大な情報を破綻なく伝える必要があります。そのために、説明ゼリフではなくダイナミックな視覚効果がその役割を果たすのではないでしょうか。
マーベル映画ファンでない人のための映画
『ドクター・ストレンジ』はマーベル映画ファンでない人のための入門的な作品になるだろうとされています。というのも、マーベル映画の前作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観ていなくても単独でお話が理解できるのと、本作のアベンジャーズへの関係性そのものはごく薄いとされているからです。
最近では2015年に公開された『アントマン』が、MCUシリーズでありながら単独でも観られる作品としてリリースされましたが、「キャプテン・アメリカ」の主要キャラであるファルコンが登場するなど、お話を完全に理解するには他のMCU作品を予習しておく必要がありました。
映画『アントマン』予告編
『ドクター・ストレンジ』は天才医師スティーヴン・ストレンジがドクター・ストレンジとなる、いわば「起源の物語」なので、他のアベンジャーズのキャラクターが登場する余地がないと予想されます。
それらを考慮すると、第二次世界大戦が舞台だった『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に近い作品となりそうです。
そんなことより俺は二人の共演が観たいんだよ!
出典:https://twitter.com/BBCJapan
さて、海外の情報サイトをもとに、『ドクター・ストレンジ』がどんな作品なのかを紐解いてみましたが、それより大事なことがあります。
「MCUでベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの共演はあるのか」ということ。
彼らが一躍有名俳優の仲間入りを果たし、ハリウッド進出の足がかりとなった作品が、日本でもファンの多い英国TVドラマ『SHERLOCK』。
ベネディクト・カンバーバッチがシャーロック・ホームズを、マーティン・フリーマンがジョン・ワトソンをそれぞれ演じ、この二人の絡みは既存のシャーロックファンのみならず、世界中の腐った女性をもとりこにしました。
さらに、『SHERLOCK』の大ヒットを受け、この二人が再び大作映画で共演することになるわけですが、その大作映画というのが、『ホビット』三部作。
ベネディクト・カンバーバッチが竜のスマウグ、マーティン・フリーマンが主人公のビルボ・バギンズを演じます。
その最強コンビが、今度はMCUでの共演あるかも、ですからね〜 期待が高まります。
すでにマーティン・フリーマンは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で総合テロセンターの職員であるエヴェレット・ロスとして登場し、のちに公開が予定されているMCU作品のひとつ、『ブラックパンサー』では主要キャラとして露出が増えることが判明しています。
これはもう、『SHERLOCK』のファン、『ホビット』シリーズのファンは、このふたりの共演がMCU作品で実現することをこそ、もっとも待ち望んでいるのではないでしょうか。
『ドクター・ストレンジ』で二人の共演は望めなさそうですが、将来的にはありそうです。
『SHERLOCK』も『ホビット』も大好きな作品である筆者は、一刻も早く二人がひとつのスクリーンのなかで共演する姿を観て、多幸感に浸りたい!
というわけで、2017年1月27日公開の『ドクター・ストレンジ』。公開を楽しみに待ちましょう