良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

失恋したときに本当に観るべきホンモノのおすすめ映画7選

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筆者の厳選記事5選

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photo by junninhofletr 

こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

 

「趣味は映画です」なんて話をするとよく聴かれるんですよ。

 

「◯◯なときにおすすめしたい映画って何かありませんか?」

「泣ける映画でおすすめありませんか?」とか。

 

ひどい質問になると「何かオススメの映画ありませんか?」とかも。

 

皆さんにも経験はありませんか?

 

そういう質問にベストな回答ができるよう、筆者は日々映画を観たり情報を集めたりするわけですが、ネットで「泣ける 映画」とか「デート 映画」なんてキーワードで検索すると、映画ブログやキュレーションメディアにまとめられている映画がね...

何というか、「本当に同じ状況でその映画観るの?」とか「それ他のブログでも同じランキングだったけど」とか感じてしまうことがままあるわけですよ。

 

「失恋したときに観る映画」にしても、もう必ずと言っていいほどに出てくる作品が『きみに読む物語』だったり『(500)日のサマー』だったり『エターナル・サンシャイン』だったり。

いや、どれも良い映画ですよ。でもねえ~「失恋したときに他人の恋愛模様を観るってさらに辛くなるだけじゃない?」なんて余計なこと考えてしまう。

 

さらに、「失恋したら思いっきり泣けばいい」とか、「すぐ恋愛したくなる気持ちに切り替えればいい」とか、何を言っているんだと。「そんなの人によるじゃねえか」と思うわけですよ。

そこで今回は、既存の「失恋のときに観る映画」にカウンターパンチを食らわせるために、筆者が選ぶ「本当に失恋に効く、失恋したときに観るべき映画」を7本、ピックアップしてみました。

ただ選ぶだけでなく、失恋したときの辛い思いや心の痛みを「どうやって癒やすか」という点にも注目しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

失恋したっていいじゃない

桐島、部活やめるってよ

 

【公開】2012年8月11日

【監督】吉田大八

【出演】神木隆之介、橋本愛、東出昌大

【あらすじ】とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、クラスの中では地味で目立たないものの、映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。そんな彼の学校の生徒たちは、金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日常を過ごしていた。

失恋後の自己肯定には『桐島、部活やめるってよ』がおすすめ。あなたが社会人であっても楽しめること間違いなしです。

この作品、メインのテーマは学校のヒエラルキーとか、学校で演じている自分と本当の自分とかいったところにあるんですが、高校生のお話なので、もちろん恋愛についても描かれます。

神木隆之介くん演じる主人公、映画部の前田は、中盤あることをきっかけに失恋と言うか、淡い恋心をズタズタにされる出来事に遭遇します。

さらに、もうひとりの主人公である吹奏楽部の沢島もまた、片思いが邪魔をして部活に打ち込めなかったところ、ある残酷な現実を見せつけられて、吹っ切れる。

その辛い思いを抱えたふたりが、物語のクライマックスで起こす、「大逆転」とは。

失恋や成就しない片思いで沈んだ気持ちを高揚させてくれるし、強烈に「大丈夫だよ」と自己肯定もしてくれる作品です。

 

失恋は仕事が忘れさせてくれる

マイ・インターン

 

【公開】2015年10月10日

【監督】ナンシー・マイヤーズ

【出演】ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ

【あらすじ】ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。

女性向けではありますが、男性にもおすすめ。

アン・ハサウェイ演じる若手実業家が恵まれすぎているように見えますが、実は会社にも家庭に問題を抱えていて、重圧に押しつぶされそうになっているのを必死に堪えている姿に心を打たれます。

そんな主人公を支えることになる、ロバート・デ・ニーロ演じるおじいちゃんインターンがおちゃめだし、応援したくなるし、実は頼れるしで最高。

恋愛がダメでも、仕事があるじゃないか。

恋愛で傷ついても、あなたを支えてくれる人はいるよ。

そんな気持ちにしてくれる作品です。

 

女の恨みは怖いのよ

ゴーン・ガール

 

【公開】2014年12月12日

【監督】デヴィッド・フィンチャー

【出演】ベン・アフレック、ロザムンド・パイク

【あらすじ】ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。

『きみに読む物語』や『(500)日のサマー』とはまったく方向性の異なる恋愛(というか夫婦愛かな)模様が楽しめる作品。

失恋した心に「毒をもって毒を制す」なら、『ゴーンガール』以外にはありえない。

男性が観たら、「女ってこえええ!!」で自分の恋愛を見つめ直すきっかけになるだろうし、女性が観たら「女って怖えんだぞ!!」と、復讐心を燃やせること間違い無しです。

ある意味ショック療法で失恋から立ち直れそうな作品なので、取扱い注意を訴えつつオススメ。

 

あなたの人生は素晴らしい

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

 

【公開】2001年4月21日

【監督】原恵一

【出演】矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ

【あらすじ】春日部に誕生した“20世紀博”。そこはひろしやみさえたちが育った70年代のテレビ番組や映画、そして暮らしなどを再現した懐かしい世界にひたれるテーマ・パークだった。大人たちは子供そっちのけで“20世紀博”に熱中していくのだったが……。

実家ぐらしをされている方にはおすすめ(そうでなくても当然おすすめの一本ですが)。

これはもう有名どころですが、涙腺決壊必死の「ひろしの回想シーン」で自己肯定しましょう。

「恋愛をしているからとか、彼氏彼女がいるから幸せなんだってわけじゃない。日常生活の中にこそ幸せはある。それこそ失恋してしまった今にだって、幸せはある」ということを教えてくれる作品。

その後のひろしの名セリフがすべてを言い表しているじゃないですか。

「俺の人生はつまらなくなんかない!」ですよ。

 

辛い現実をサヴァイヴせよ

マッドマックス 怒りのデス・ロード

 

【公開】2015年6月20日

【監督】ジョージ・ミラー

【出演】トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン

【あらすじ】資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。

失恋を悔やんだり悲しんだりできる「心の余裕」を、超ハイカロリーでぶっちぎりに面白い映画で満たせば、失恋の悲しみも後悔も忘れること間違い無し!

ということで、それにふさわしい映画はこれしかないですね。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

舞台は「狩るか・狩られるか」の核戦争後の近未来ですから、恋愛やら失恋やらは飯のタネにはならんのです。「死にたくなければ生まれてくるな!」の世界観ですよ。

とにかく失恋の痛みに押しつぶされそうになったらこの作品を観て、辛い現実を「サヴァイブ」しましょう。まったくのフィクションからでも、生きる活力がみなぎってくるはず。

 

腹抱えて笑えば忘れられる

テッド

 

【公開】2013年1月18日

【監督】セス・マクファーレン

【出演】マーク・ウォールバーグ、ミラ・キュニス

【あらすじ】いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られたテディベアと友人になれるように祈る。彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。

腹抱えて笑えば失恋の痛みなどいつのまにか忘れてしまうもの。

ただ笑えるだけでなく、最高の「ともだち映画」でもありますから、ぜひ仲のいいご友人と一緒にどうぞ。主人公のジョンとtedの意気投合ぶり、人とぬいぐるみを超えたバカ友情は癒やし効果すらありますからね。

女性が観たら「男なんてどいつもこいつもガキだな!」と、吹っ切れられるかもしれません。

 

現実に向き合う劇薬

ヤング≒アダルト

 

【公開】2012年2月25日

【監督】ジェイソン・ライトマン

【出演】シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト

【あらすじ】37歳でバツイチ、恋人もいない、執筆中のヤングアダルトシリーズは終了間近で新作の予定も決まっていない自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)は、うかない日々を過ごしていた。そんな中、高校時代の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)の妻から子どもが生まれたという内容のメールが届く。

これはもう「劇薬」指定の映画です。とくに、だいぶ大人になって失恋してしまったり、年齢的に結婚・出産を考える時期で焦りを募らせている女性にとっては。

過去にわだかまりを抱えた女性が、一世一代の大逆転に賭けて田舎に帰ってくるお話。

シャーリーズ・セロン演じる主人公は見ため派手で、独りの暮らしもそれなりに充実していそうなのに、過去のわだかまりが原因で「こじらせてしまった」系の女性。

半ばバカにしながら田舎に帰ってはきたものの現実はそんなに甘いものではなく、散々に打ちのめされて、しかもわかりやすいハッピーエンドでもないので、現実逃避的に失恋の傷を癒やす作品ではありません。

でも、「劇薬」だからこそ強烈な自己肯定感が味わえるのも本作の魅力。

 

というわけで、まとめ。

いかがでしたでしょうか。

かなり他の映画ブログやキュレーションメディアとは趣の違った作品をピックアップしてみました。

ちなみに、筆者自身も以前付き合っていた彼女と別れたときは、心の隙間を埋めるように「マッドマックス」をリピートしていましたからね。おかげですっかり立ち直りました。

ベタな恋愛映画や失恋克服映画も良いですが、いつもと違う処方箋をお求めの方は、ぜひ今回のオススメ映画をご参考になさってください。