もっと「スパイダーマン」を楽しむためにおすすめしたい映像作品10選
世界で最も知名度のあるアメコミヒーローのひとり、スパイダーマン。
スタン・リー原作で1962年にマーベル・コミックに初登場し、以来長きにわたって愛され続けているアメコミヒーローです。
数々のアニメ化、実写化作品をとおして、ぼくたち日本人にも浸透していますよね。
現在進行中のマーベル・シネマティック・ユニバースでは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にゲストとして登場し、2017年には新生スパイダーマンが主人公の『スパイダーマン:ホームカミング』が公開予定となっています。
マーベル・シネマティック・ユニバースについてはこちらの記事をご参考に。
今回は、世界一有名なアメコミヒーローであるスパイダーマンをもっと楽しむために、おすすめしたい映像作品10選をお届けします。
スパイダーマン映像作品10選
SpiderMan
はじめて映像化されたスパイダーマンのアニメ。グリーン・ゴブリンやドクター・オクトパスといった、実写映画化もされたヴィランたちも、もちろん登場します。同年の日本のアニメでは『パーマン』が放送、こちらはモノクロ作品でした。いかにアメリカのアニメ作品が、技術的に世界の最先端を行っていたかがうかがえますね。のちに日本でも吹き替え版が放送されています。
アメリカン・アニメーションの独特なタッチが、どこか懐かしさ、可愛らしさを醸し出しています。子ども向けアニメとして制作されたからか、英語も聴き取りやすく、ヒアリングの勉強になるかも。
YouTubeに一部のエピソードがアップされているので、こっそり貼っておきますね。
『スパイダーマンのテーマ』は、聴いたことがある方も多いはず。軽妙なテンポがほどよく耳に残ります。ラモーンズやエアロスミスといった有名アーティストがカバーしていることでも有名。
Spider-Man
2002年公開のサム・ライミ版『スパイダーマン』より遡ること25年前。じつは、スパイダーマンはいちど実写映画化されています。それがこれ、『Spider-Man』。
サム・ライミ版公開時、スパイダーマンにドハマリしていたぼくは、近所のレンタルビデオ屋で間違ってこちらのVHSをレンタル。映っていたのがまったく別物だったので唖然とした思い出が。
ミラーサングラスをかけているようなビジュアルも微妙ですが、アクションもモッサリしていて微妙。でも、このチャレンジがなければ、のちの『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』もなかったと考えると、なかなか感慨深いものがあります。
YouTubeに映画本編の動画がアップされていたので、こっそり貼っておきますね。
スパイダーマン
世界中で大ヒットしたサム・ライミ版『スパイダーマン』。オープニングの成績のみで興行収入1億ドルを達成したくらいですから、それだけ多くのファンが実写化を待ち望んでいたということですね。
この頃にはCGの技術も大幅に向上し、壁をつたい、摩天楼を飛び交うスパイダーマンの姿をじつにスリリングに描いています。また、ヒーローとしての活躍だけでなく、主人公ピーター・パーカーの、ヒーローとしての苦悩に焦点をあて、人間ドラマとしても見ごたえがあります。だれだMJが可愛くないなんて言ってるやつは。
スパイダーマン2
スパイダーマンの有名な自己紹介、「親愛なる隣人」よろしく、スパイダーマンというヒーローというよりも、等身大の青年ピーター・パーカーの人間ドラマを濃くした続編です。
監督自身が前作の反省を活かし、映像がさらにブラッシュアップされているため、アクションでもしっかりと魅了してくれます。
ヒロイン・MJがさらにビッチ化…もとい嫌な女度が増してるのも特徴かと。
スパイダーマン3
監督自身が駄作と言ったとか言わないとか。あまり評判の良くない3作めですが、個人的には大好きなヴィランであるヴェノムが登場するので、それだけで100点満点をつけたい作品です。
こちらがヴェノム。
出典: screenrant.com
1と2で主人公が背負ってきた、「業」的なものを総決算するのが本作のテーマみたいなところがあるので、どうしても冗長に感じてしまいます。ピーターが親友のハリーとMJの取り合いをする展開も、グダグダ。
せっかくヴィランが2人も出てくるんだから、もっとアクションシーンが観せてほしかったですね。かといって駄作とは言い切れない魅力を持つ作品です。
アメイジング・スパイダーマン
サム・ライミ版のリブート。本作では、旧3部作よりもピーターの人間ドラマにクローズアップし、ティーンエージャーたちが繰り広げる青春映画としても観ることができます。
リブートなので、どうしてもスパイダーマン誕生までのドラマを長く感じてしまうのがネック。「それ、前の映画でも観たよ」という感じで。アクションに関しては数段パワーアップしていますね。その分、ドラマ部分を削ってでもアクションシーンを観せてほしかった感はあります。
個人的な感想をいえば、ピーター・パーカーを演じたアンドリュー・ガーフィールドがイケメン過ぎて、ボンクラ感が足りない。
アメイジング・スパイダーマン2
より青春ドラマのパートを色濃くした続編。うーん、お話がちょっと暗すぎる感じがしましたね。2010年代のアメコミヒーロー映画には、ヒーローがスカッと爽やかに活躍するだけじゃダメ。暗黒面や苦悩みたいなものを盛り込まないといけない「ダークナイトの呪い」的なものがあって、本作はそれに取り込まれてしまった感じが否めません。
いや、スカッと爽やかなヒーローの活躍が観たいんですが…
アクションは前作よりもパワーアップして見どころ満載です。というわけで、続編についても「アクションパートもっと見せてくれよ!」という感想を持たざるをえない。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
公開前は完全にシークレットになっていて噂だけが飛び交っていたんですが、本作にはスパイダーマンが登場します(ネタバレ)。
これまでの実写版スパイダーマンのなかでは、もっともスパイダーマンらしいスパイダーマン。ひょうきんで、おちゃらけていて、でも活躍するときは活躍する。ピーター・パーカーを演じたトム・ホランドも、ピーター・パーカーらしいボンクラ感があって最高です。
アクションもアイデアと見どころ満載。とくにぼくのお気に入りは、スパイダーマンのコスチュームのデザインと、マスクに表情がついたこと(詳しくは本編を観ていただきたい!)。彼のチャームポイントである軽口もバッチリ。
1967年のアニメから40年を経てついに、「おれたちが魅せられたいスパイダーマン」が登場した感動を味わってほしい。これは彼を主人公にした「ホームカミング」に期待が膨らみます。
スパイダーマン ホームカミング
出典: screenrant.com
今のところ、ロバート・ダウニーJr.がゲスト出演するとか、ティム・バートン版の「バットマン」を演じたマイケル・キートンが敵役で出るとか、キャストに関する情報程度しか出回っていません。
ただ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で、登場した時間がわずかとはいえ、かなりのインパクトを残したことはたしかです。
これまでに出ている情報をまとめているサイトはこちら。
スパイダーマン(東映)
最後にはやはり、これを紹介しないわけにはいかないでしょう!「仮面ライダーシリーズ」を手がける東映の、特撮テレビドラマ『スパイダーマン』。
今から10年ほど前にニコニコ動画でMADや空耳が大流行し、広くネット民に知られるところとなりました。
ブレスレッドで変身する、巨大ロボットを操作する、悪の組織と戦うなど、アメコミオリジナルの設定を無視した「変身ヒーローもの」として描かれましたが、じつは、この設定がのちの「スーパー戦隊シリーズ」に引き継がれることになります。
「地獄からの使者、スパイダーマン!」「少年の勇気に希望を見た男、スパイダーマン!」など、独特な名乗り口上とポーズも東映版の醍醐味ですね。
名乗り口上のまとめサイトはこちら。
一度聴いてしまったら口ずさまずにはいられないオープニング曲も貼っておきますね。
東映版のスパイダーマンについては、いずれ1記事を使ってその魅力をたっぷりお伝えしたいと思います。何と言っても、35年以上も続く「スーパー戦隊シリーズ」の礎を築いた作品ですから!
というわけで、まとめ。
コミックで、アニメで、実写映画で、世界中のファンに愛されてきたスパイダーマン。最新作『スパイダーマン ホームカミング』の期待も高まりますね。
新しい情報が届き次第、またブログで紹介させていただきます。
こちらの記事もどうぞ。