壁だと思え。臣くんカッコよすぎるだろ! HiGH&LOW THE RED RAIN レビュー
今回も立川シネマシティで観てきましたよ、うわさの『HiGH&LOW THE RED RAIN』。
では、レビュー行きます。
ネタバレもあるので注意です。
『HiGH&LOW』とは
多くを語る必要はない。
ひとことでいえば、EXILE男祭り。
まずはドラマを観よう。
「レッドレイン」はここに注目
最初にもくじとして、良かったところ、悪かったところのまとめ。
良かったところ
・アクション
・石黒賢
・TAKAHIRO、登坂のアイスキャンディーでイチャイチャ
悪かったところ
・時代錯誤的な描写がちらほら
・やっぱりエモーショナルなシーンが長すぎる
・やっぱり随所に粗が目立つ
レッドレインの良い知らせ
・アクション
本作もアクション、よかったですね~
オープニングのカーチェイスからのアクション、初見の観客にも雨宮兄弟の強さ、かっこよさが一発で伝わる出来でした。
拳の殴り合いだけでなく、ジャケットやチェーンといった武器を使ったアクションも目新しくて飽きさせない。
ロード・オブ・ザ・リングのオーランド・ブルーム演じるレゴラス以来の「イケメン補正」が堪能できました。
あんだけ銃撃戦やってんのに、無傷ってどういうことだよ!
銃の殺傷能力<拳の殺傷能力
でも、それこそが『HiGH&LOW』鉄の掟!
・石黒賢
本作のボスにあたる上園会の会長、石黒賢。
彼が「どうしようもない悪役」を演じるのは珍しいですよね。
『振り返れば奴がいる』とか『ショムニ』では、仕事ができる男前って役のイメージでしたが、今回はいい感じに汚れてました。
とくにラストシーンでTAKAHIROに馬乗りになって殴られるシーンはよかった。
だって、石黒賢ってもう50歳ですよ。
俳優の中では中堅からベテランの域です。
そんな人が、泥に塗れ、若手の俳優にボコスカ殴られるなんて、なかなか見られるもんじゃありません。
その役者魂というか、演技ぶりには拍手を贈りたい。
ただね~ どんだけ悪そうにしてても、岩城滉一とか中村達也の前では善人に見えないのが惜しい…
ちなみに、石黒賢のオフィシャルWebサイトは良い感じに狂ってるので必見です!笑
・TAKAHIRO、登坂のアイスキャンディーでイチャイチャ
劇場の客層って女子高生から20代くらいの女性が中心だったんですが、映画を観終わった後に一番聞こえてきたのがこれ。
「最後のまじやばwww かわいかったよね~」
『シン・ゴジラ』然り、腐であろうがなかろうが男性キャラ同士の絡みを「イチャイチャ」と解釈して楽しむ文化が定着しましたよね。
その文化の中では、男女の恋愛要素なんてむしろノーセンキューですよ。
雨宮兄弟は拳を交わすでお互いの愛情を伝えあってるじゃないですか。
それでじゅうぶんなんですよ!
本作もエンドロール前のオマケシーン、イケメンふたりがアイスバーを、否、お互いの棒をひとくちでいいから舐めさせろと、イチャイチャしておるわけですよ。
ファンの女の子は悶絶するでしょ、あれは…
わかってらっしゃるなあ EXILE HIROさん!
レッドレインの悪い知らせ
・時代錯誤的な描写がちらほら
これは本作に限った話じゃないんですが、とにかく「今の時代にこんな古臭い表現??」ってシーンが少なからずあるんですよ。
悲しんでいる女はとりあえずイケメンが抱いとけ、とか。
両親の墓に酒をぶっかけ、吸いかけのタバコをたむける、とか。
でっかい水槽にアロワナ、とか。
ヤクザがそんなとこで会議するかよ、とか。
枚挙に暇がない!
とくに「悲しんでる女はとりあえずイケメンが抱いて黙らしとけ」は2回やっちゃだめでしょ。
下手すりゃ女性蔑視ですよ。
ただしイケメンに限るだから許されるのかもしれませんが。
あと「壁だと思え」はなんだあれはwww
壁ドンならぬ胸ドンかwww
いやあ、笑いを堪えるのが必死でした。
・やっぱりエモーショナルなシーンが長すぎる
昨今の日本の映画の悪い部分ですね。
キャラクターが大声で叫んだり、悲しんだりするシーンに、いかにもって感じの音楽、やたら長いスローモーション。
本作でも同様のシーンが何度も続くのは、もう苦痛でしたよ。
それに、本作のテーマソングが劇中で3回も流れるのは...
「またかよ!」ってツッコミ待ちかよ!
会場ではすすり泣きが聞こえてたから、胸を打たれた観客がいるんでしょうけど...
でもね、こんな映画が大衆にウケるようでは、日本の映画はダメになる一方だよ!!
ぜひ応援上映では、ここにキレのあるツッコミを入れてほしいものですw
・やっぱり随所に粗が目立つ
EXILEのHIROさんがプロデュースしている以上、避けては通れないのかもしれませんが、『HiGH&LOW』って作品じたいがミュージックビデオ的なんですよね。
まず音楽があって、音楽に合わせて演者が演技をする。
だから、『HiGH&LOW』ではやたらとキャラクターの「見え切り」だったりスローモーションだったりが多用されてるんです。
ぼくが本作で一番出来がよかったと思ってるのは、エンドロールですから。
その弊害なのかもしれませんけど、まあ~本編の随所に粗が目立つ。
言ってしまえば、雑。
たとえば、今回のキーアイテムとなる、機密情報が入ったUSB。
あれ、劇中では「中身が公開されるとこの国はとんでもないことになる」なんて言われてましたけど、そんな大事なもののバックアップをなぜ取っておかないwww
雨宮長男が上園会にまんまと潜入してたけど、なぜ事前に身元を洗わないwww
上園会の戦闘部隊、頭数を揃えて、飛び道具も持っているのに、なぜ正面突破しかできない!雨宮兄弟を挟み撃ちで囲めばいいじゃんwww
雨宮兄弟、敵から奪った銃をそのへんに雑に捨てるな!敵が拾って撃ってきたらどうするwwww
大事なのは、絵画的な「1枚の画像として切り取るとかっこいいシーン」だから、そこに至るまでのプロセスは雑でもいいんでしょう。
弾丸の雨あられの中で一発の弾丸もかすることなく雨宮兄弟が派手に立ち回り、全員ぶちのめしたところでビシッと決めポーズ。
「イケメンすぎるだろ!!」
でも『HiGH&LOW』はそれでいい!!!
とまあ、そういう粗を見つけて突っ込むのが本作の楽しみ方でもあるんですよね~
観ている間じゅう、声をあげてツッコミを入れたかったのですが、それは応援上映までにとっておきましょう。
惜しむらくは、僕の大好きな鬼邪高校とか達磨一家とかがまったく出てこなかった。
個人的にはとても残念... 鬼邪高校の番長、村山くんのケンカ観たかったな~
本作が雨宮兄弟の兄弟愛、家族愛にスポットを当てたものなので、仕方ないっちゃ仕方ないんですが。
というわけで、『HiGH&LOW THE RED RAIN』の応援上映が観た過ぎてたまらないので、次は雨宮兄弟を応援しに行ってきます^^
あ、言っときますけど、ぼく『HiGH&LOW』大好きですからね!
SWORDの祭りは達磨とおせや ←お気に入り
「HiGH&LOW THE MOVIE」のレビューはこちらで。
こちらのレビューもどうぞ。