良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

あなたはこの「おもしろ」が理解できる?波紋を呼ぶ細木数子は何がすごいのか。

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筆者の厳選記事5選

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Twitterのタイムラインに流れてきたツイートが面白かったので、思わずリツイートしてしまいました。

この記事を書いている時点で、27,000件以上リツイートされてますね。

 

 追記:2016年11月13日

引用したツイートが削除されているので、話題になっている細木数子氏の画像を引用しました。

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何が興味深いって、細木先生が男女不平等を肯定するかのような発言をされていることに対して、ツイッター民の間で大論争が巻き起こっているからですよ。

あ、もちろん痴漢や男女差別は許されるものじゃないし、ぼくだってそれらを肯定する者ではありません。

ついでに、細木先生の信者でもありません。笑

このツイートの「おもしろ」は、そこじゃないんですよ。

ツイート主は、この論争をほくそ笑んで見てるんじゃないかな~

 

 

細木先生の発言に寄せられたツイッター民の意見

たぶん、波紋を呼んでいるのは細木先生の次のセリフ。

ほらみなよ、男が~女が~って、男女平等なんかじゃないじゃないか。

女はね、弱いから社会から守られてるんだよ、それにつけ上がって男女平等なんて言い出したらねぇ、女なんかみんなやられちまうよ!

ここだけ切り出すと、たしかに刺激的な発言ですし、不快な思いをされる方もいらっしゃるでしょう。

細木先生というキャラクターもそれに拍車をかけている気がします。

それで、ツイートを読んだユーザーからこんな意見が寄せられています。

いや…対象が同性だろうが異性だろうが痴漢は犯罪だし、そこから男女平等を否定するのは強引すぎるw(  ̄∇ ̄)
一見もっともらしく聴こえるけど、中身スカスカやん。
細木数子氏は島倉千代子さんの件があるし、信用できない。

まぁ、いろいろあるけど。
そんなに、嫌なら車で移動すればいいと思った(小並感)

 いや、無理矢理でしょこれ。痴漢は法律的に違法だし男女平等は関係ない。駅員が何もしてくれないってのも決めつけがすぎる

男女平等というか、人権は一人ひとりに憲法によって保証されたものなので、性別や個人の違いによって不平等が許容されるものではなく、憲法の定めるところにより日本国民であれば特に資格その他必要なく無償で保証されるものだと思います

お前これすごいとか言っちゃうの痴漢なの?

全国のくそフェミニンどもは細木数子を見習うこと、いいな


次のツイートが細木発言の「ネタとしてのおもしろ」を解説している。

痴漢がどうこうって批判している人はちょっと主張がズレているよ。話の中の女性が「男女平等」と主張しているのに「男が・・女が・・」と都合よく分けて考えているから結果として「自身が男女平等の考えから掛け離れているだろ」って言ってんのよ


痴漢や男女平等について議論をすることは、もちろん良いことです。

このネタツイートがそのきっかけとなったことは、非常に意義のあることだと思う。

でも、あくまでもこのツイートは「ネタ」なんですよね。

これってジャスティス・ハラスメントじゃない?

何度も言うが、痴漢や男女平等について議論することはとても大事なことだ。

でも、細木先生の言葉に賛成・反対にかかわらず、自分とは反対意見を寄せたユーザーに対し、人格否定ともとれるリツイートも見かける。

それは建設的な議論と言えるだろうか。

ぼくはこの事態に、どこか「ジャスティス・ハラスメント」的なものを感じた。

ジャスティス・ハラスメントとは、ジャスティス(正義)とハラスメントからなる造語で、ぼくがこの言葉をはじめて聞いたのは、タレントのふかわりょうさんの深夜ラジオ。

つまり、正義感にかられて反論のしようがない正論を振りかざし、対象を必要以上に批判したり、誹謗中傷したりすることで、結果的に相手が損害を被ることを言う。

最近では、ジャスティス・ハラスメントともとれるような批判を受け、放送中止になったCMやテレビ番組も珍しくない。

TwitterやFacebookなど、企業と気軽につながれる機会が増えてからはとくに顕著だ。

制作者側が本来伝えたかったメッセージが、ユーザーに意図せぬ受け止められ方をするパターンは、昨今ほんとうに多いように思う。

www.huffingtonpost.jp


いちおう、ぼくのブログは映画ネタで書かせていただいてるので、映画を絡めた話をすると、今年の大ヒット映画『シン・ゴジラ』だって、的外れと思えるような批判がされている。

たとえば...

活躍しているのが政治家、官僚たちばかりで、一般の市民が描かれていない。これは官僚主義の礼賛ではないか。

自衛隊の武力行使を肯定するような内容になっている!

...などだ。

観る人の立場や思想で感想も違ってくるだろうが、イデオロギーを絡めて評するような映画でもあるまい。

けっきょく、まじになっちゃってどーするの

もしツイート主が、論争が巻き起こることを想定してこれをツイートしたとすれば、そうとう頭の良い方でしょう。

細木先生よりすごいですよ。

活発に議論されているところに水を差すようだが、ぼくから言わせてもらえば「こんなツイートにまじになっちゃってどーするの?」だ。

伝説のクソゲー、『たけしの挑戦状』のクリアー画面を貼っておきますね。 

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そして、ツイートと一連の論争にかんして、クソ真面目に記事を書いているぼくだって、「まじになっちゃってどーするの」?と言われても仕方がない。

男ならこんなツイートくらいで記事を書くやつは居ないよ。