良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

12月8日は真珠湾攻撃の日なので真珠湾攻撃をテーマにした映画を紹介する。

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真珠湾攻撃をテーマにした映画

こんにちは、元村元(@motomurahajime)です。


ブログ記事のネタ探しにGoogleトレンドを眺めていたら、「真珠湾攻撃」「真珠湾」がトレンド入りしていました。安倍首相が今月の下旬に真珠湾を訪問するとのニュースが流れた影響でしょう。

jp.reuters.com

12月8日は旧帝国海軍が真珠湾のアメリカ海軍の太平洋艦隊と基地を攻撃した、「真珠湾攻撃の日」として知られています。つまり、太平洋戦争開戦の引き金となった日。

そこで今回は、トレンドに便乗して太平洋戦争の開戦と真珠湾攻撃の日を記念して、「真珠湾攻撃をテーマとした映画」を2つご紹介します。

 

評判最悪?妙ちきりんな日本人が登場する『パール・ハーバー』

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1941年。兄弟のように固い絆で結ばれた若者レイフとダニー。レイフは恋人イヴリンをダニーに託し、ヨーロッパの戦地へと向かう。やがて、軍からハワイ転属命令を受けたダニーとイヴリンのもとにレイフ戦死の報が届く。二人は互いの心の傷を癒すべく支えあい、いつしか結ばれる。

のちに『トランスフォーマー』『ミュータント・タートルズ』を手がけることになる、ハリウッド映画界のヒットメーカー、マイケル・ベイが監督した作品です。

当時『アルマゲドン』のヒットで勢いに乗っていた彼が次に監督したのが、この『パール・ハーバー』。あまりにも荒唐無稽で「ファンタジーか」とツッコミを入れたくなる旧日本軍の描写も含め、戦争を舞台とした悲劇の恋愛映画として話題となり、アメリカ本国でも、日本でも、興行的には大成功を収めます。

失笑するしかない、偏見にまみれた日本の描写は観ていてさすがにキッツいですが、さすがマイケル・ベイが手がけた作品とあって、当時最先端のCGを多用した戦闘シーンはマイケル・ベイ節が炸裂していて、かなりの迫力があります。

どうせなら、真珠湾に攻めてきたのは旧日本軍じゃなくて、宇宙人か何かだったらよかったのに。『エイリアン vs U.S.ネイビー』とか面白そう。それってアメリカ版「艦これ」じゃん!

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CG一切なし!圧倒的な戦闘シーン『トラ・トラ・トラ!』

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1941年12月8日の日本軍による真珠湾攻撃の全容を、日米合作オールスター・キャストで映画化した超大作。巨費(3300万ドル)を投じて再現した真珠湾攻撃の模様は、まさに圧倒的。

「トラ・トラ・トラ」とは、真珠湾攻撃の成功を伝える通信暗号で、その意味は「ワレ奇襲ニ成功セリ」。

日米合作ですが、日本寄りの描写が多かったためか、アメリカでは興行不振に終わったようです。

注目すべきは真珠湾攻撃シーン。その点だけを持ってしても、『トラ・トラ・トラ!』は傑作として語り継がれている作品です。当然ながら最先端のCGなどを使っているはずはなく、米軍機の塗替えや原寸大オープンセットで再現された、ガチンコの戦闘シーンは圧巻。

筆者は今回の記事を書くためにこの作品を観たわけですが、いい意味で公開当時の映像の「古さ」がリアル感を増しているように感じました。どこか真珠湾攻撃を実際に撮影した映像に着色を施したもののようにも見えましたね。

 

というわけで、まとめ。

他にも、わりと最近の映画では役所広司主演の『連合艦隊司令長官 山本五十六』や、岡田准一主演の『永遠の0』でも、本編の一部に真珠湾攻撃のシーンが観られます。

「真珠湾攻撃」そのものは旧日本軍が米太平洋艦隊に快勝する戦いだったため、映画で描かれる真珠湾攻撃を日本人の立場で観ると、どこか胸のすく感覚もあるのですが、のちのち旧日本軍と日本がたどる運命を考えると…複雑なものがありますね。

筆者はさほどミリタリー映画、戦争映画というのは観る方ではないのですが、これからいくつか集中して作品を鑑賞、いずれ「ミリタリー映画10選」「戦争映画10選」といった記事を書いてみようと思います。

最後に、2016年公開の戦争映画といえばやっぱりこれでしょう。ミリタリー描写もリアリティーがあって必見です。

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