良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』ガンダムを映せ、ガンダムの戦いぶりを!

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

ライター業がとりあえず一旦落ち着いたので、新作映画を。

今回取り上げる作品は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』でございます。

いちおう、前作『IV 運命の前夜』も観てましてね。

www.motomurahajime.com

これまで半年に1回ペースの公開だったのが、ほぼ1年ぶりの新作ということで期待に胸を膨らませて観てきましたよ。

では、感想・レビューへとまいりましょう。

 

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映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』

youtu.be

公式サイト:http://www.gundam-the-origin.net/

【原題】機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦

【日本での公開】2017年9月2日

【上映時間】84分

【監督】安彦良和

【脚本】安彦良和

【声の出演】 池田秀一、浦山迅、潘めぐみ、銀河万丈ほか

 

Yahoo!映画の評価平均点 3.58点

Filmarksの評価平均点 3.5点

僕の評価は100点中 55点

 

さらっとあらすじを

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宇宙世紀0079年、ジオン公国軍は地球人口のおよそ半数の人々を死に至らしめるブリティッシュ作戦(コロニー落とし)を決行する。

ギレン・ザビ率いるザビ家が陰謀を企てる中、地球連邦軍はジオン公国軍に対し、劣勢を跳ね返そうと圧倒的な戦力を投入する。

ここにジオン公国軍と地球連邦軍の一大決戦「ルウム会戦」が始まる。

ジオン軍のエース、シャア・アズナブルは、新型MS(モビルスーツ)ザクを駆り戦場へと向かう。

『IV』までのあらすじはこちら

3分でわかる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 - YouTube

 

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あらすじ長えよおおお

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普段、立川のシネマシティで映画を観ている者としては、どうしても大手シネコンの予告が長いと感じてしまうんですよね。

シネマシティがだいたい2分くらいとしたら、シネコンは10分ですか。

長え長え。

予告が終わり「ヨッ!待ってました!」で始まったのは、あらすじの説明。

これがまた10分くらいですか。

たしかに『V』で初めて『ORIGIN』シリーズを観る人には丁寧なつくりかもしれない。

でも、で~~~も、観客を置いてけぼりにしたってイイと思うんですよ、この手の映画は。

言ってしまえば、こんな(世間一般からすると)限定公開でマニアックな映画を観に来る人は、それなりに知識を持ってるし、公開前に予習してるよ。

映画の予告10分+あらすじ説明10分はさすがに苦痛でした。

手元にリモコンがあったら早送りしようとしたでしょうね。

 

「コロニー落とし」はもっと恐ろしく描いてほしかった

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僕が大学生くらいの頃だったか、ガンダムの設定資料みたいな書籍で初めて「コロニー落とし」について詳しく知ったんですが、あのときの衝撃は今でも覚えていますね。

だって、上空から全長35kmの物体が落ちてくるんですよ。

東京駅から立川駅までの直線距離のデカさのものが!

想像して空恐ろしい気分になりましたね。

そんな経験もあって、コロニー落としは本作『V』で個人的に楽しみにしていたシーンでした。

それで実際に映像を観てみると……

うーん、ちょっと恐怖成分が足りなかったかな。

欲を言えば、その前の恋人たちのキャッキャウフフをカットしてでも、超巨大物体の落下に為す術もない地球人の恐怖を丁寧に描いてほしかったですね。

「そんなデカイものが上空から落ちてくるなんて、想像できるかよ!」というこちらの思惑を超えた恐怖映像が観たかった!

 

ガンダムを映せ、ガンダムの戦いぶりを!

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僕は連邦軍びいきというわけではないんですが、前作『IV』のどこでアガったかって、ガンダムが初お目見えした瞬間なんですよ。

チョイ出しに過ぎなかったけど、それでもやっぱりグッときましたね。

『ORIGIN』のストーリーは「シャア・アズナブルクロニクル」と言えるところがあるとしても、やっぱり「ガンダム」の名前は特別なんです。

では本作『V』ではどうだったかと言うと、ガンダムの新しいシーンはナシ。

これはもうガンダムの開発者テム・レイの言葉を借りて言うしかない。

 

「ガンダムを映せ、ガンダムの戦いぶりを!」

 

まあ、ルウム戦役の段階ではまだガンダムが戦うことはないんですけど、それでも開発状況とかは観たかったなあ~

ガンダムに限らず、『V』は圧倒的にMS不足。

中盤のシャアが慣らし運転するMS-06S ザクIIと、ラストくらいですか、MSの登場と言えるようなシーンは。

それ以外の人間ドラマの部分があまりにも退屈で……

ハモンの歌のシーンがやたらと叩かれていたのはさすがに同情するけど。

シンガーの方には申し訳ないですが、僕らは歌を聴きに来てるわけじゃないんです。

最新のCGでグリグリ動くMSを観たいんです。

ザビ家の政治模様なんかは興味深かったですけどね。

 

とは言え、なんでお金を払ってまで『ORIGIN』を観てるかって、「MSの活躍が観たいから」に他ならないからでしょう。

1年ぶりの新作、さらに『激突 ルウム会戦』というサブタイトルの響きに心躍らせて観に行ったものの、けっきょく激突したのはコロニーですよ。

レビューサイトなどで多くの方が指摘しているように、ラストの引きが「またいいところで終わった……」だったのも、「引き延ばし感がすごい」もその通り。

「1年待たせてこれか!!」というのは、正直なところかなあ。

 

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というわけで、まとめ

僕は原作未読で『ORIGIN』シリーズを追っているので、アニメ版では描かれなかった「想像の範囲で楽しむ部分」が映像化されている点は非常に楽しんでいます。

たとえば「通常のザクの3倍」の裏設定(パイロットの負担を無視した設計)とか、ザビ家のなかでもとくに人間臭いドズルのドラマとか。

MSでは定番の「頭頂部が開閉するザクヘッド」を実際に観たときは、細かすぎるけど感動したなあ……

前作『IV』に輪をかけて物足りなさはありましたが、ところどころでは楽しみました。

次回作『VI』は半年後みたいですね。

なんだかんだ言いながら公開を待ちたいと思います。

 

AmazonPrimeビデオでも観られます。

 

ブルーレイはこちら。