良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

『シン・ゴジラ』大ヒットを記念して、おすすめゴジラ映画全28作品をランキング形式で紹介する

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筆者の厳選記事5選

シン・ゴジラ

『君の名は。』の影に隠れてしまっているが、2016年の日本映画を代表する『シン・ゴジラ』も、興行収入がついに70億円を突破した。

それを記念して、今回は動画配信サイト「Hulu(フールー)」で視聴できる、ゴジラ映画全28作をランキング形式で紹介する。

あくまでこれはぼくの主観であり、どの「ゴジラ映画が面白いか、面白くないか」は観られた方でそれぞれ判断されたい。

ただ、1954年公開の初代『ゴジラ』から、2004年公開の『ゴジラ FINAL WARS』まで、ゴジラ映画全28作をすべて観るのは、時間もかかるし骨も折れる。

『シン・ゴジラ』を鑑賞してゴジラに興味を持たれた方も多いと思うので、これからゴジラ映画を観られる方のガイドとして、このランキングが機能すれば嬉しい限りである。

 

ランク付けをするにあたって、以下のルールを設けることにした。

・2016年公開中の庵野秀明監督作『シン・ゴジラ』は除外する。
・1998年公開、ローランド・エメリッヒ監督作『GODZILLA』 は除外する。
・2014年公開、ギャレス・エドワード監督作『GODZILLA』は除外する。
・客観的な評価基準は設けず、ぼくの主観でランク付けをする。


では、さっそくランキングへ移ろう。

第28位 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦

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監督:手塚昌明
主演:田中美里、谷原章介
ゲスト怪獣:メガヌロン、メガニューラ、メガギラス

1954年に初代ゴジラ(初ゴジ)が東京を破壊しつくしたため、日本の首都が大阪になっているという設定。

大阪都構想の先駆けである。

お話は決して出来が良いわけではなく、「ゴジラ対策のために開発されたブラックホール兵器の実験により、メガギラスが登場する」という自業自得の展開にめまいがする。

そういえば、ゴジラも核の落とし子なわけだが、1954年の初代ゴジラにあったような深いテーマは本作にはない。

ゴジラが完全悪で、人間がやたらゴジラ憎しなのが悲しい。

理解を示す人間がいてもいいのに。

第27位 ゴジラ2000 ミレニアム

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監督:大河原孝夫
主演:阿部寛、村田雄浩、西田尚美、佐野史郎
ゲスト怪獣:オルガ

98年のハリウッド版ゴジラの公開後、満を持して復活したミレニアムゴジラ第1弾なわけだが、どうしてこうなった。

ハリウッド版に負けまいとCGを駆使してはいるものの、チープ感は否めない。

まあ、総じてCG映画の過渡期はこんなものではあるのだが。

ごろ寝しながら観ている間に入眠するにはちょうどいい塩梅。

第26位 怪獣島の決戦 ゴジラの息子

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監督:福田純
主演:高島忠夫、久保明、前田美波里
ゲスト怪獣:ミニラ、カマキラス、クモンガ

ゴジラ親子の微笑ましいじゃれあいを観せられる、怪獣ホームドラマとでも言うべき作品。

ミニラの強さに合わせたからか、ゴジラ全28作品中もっともゲスト怪獣に華がない。

よほどミニラ好きの怪獣ファンでもなければ、正直ツライ。

せめてアンギラスかラドンくらい出せばよかったのに。

第25位 ゴジラの逆襲

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監督:小田基義
主演:小泉博
ゲスト怪獣:アンギラス

内容自体は粗が目立ち、はっきりいえば雑。

だが、「オキシジェンデストロイヤーなしで如何にしてゴジラを撃退するのか」という意欲的なテーマは、引きこまれるものがある。

作品として面白いかどうかはいったん脇に置くとして、「ゴジラ対他怪獣」という、その後のゴジラシリーズの路線を決定づけたと見れば、非常に意義深い作品といえる。

第24位 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

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監督:福田純
主演:宝田明、渡辺徹
ゲスト怪獣:エビラ、モスラ、大コンドル

エビ型怪獣エビラが登場するが、人間を針でぶっ刺して喰らうという設定が妙にエグい。

なぜか茹でたエビのように赤色をしているのはご愛嬌。

ゴジラが当時流行りの加山雄三「若大将」シリーズの「幸せだな〜」のしぐさをするが、平成も28年が経った現在、このネタが理解できる人はどれくらいいるだろうか。

軽妙な痛快娯楽映画として観ればそこそこ楽しめる。

第23位 ゴジラ対メガロ

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監督:福田純
主演:佐々木勝彦
ゲスト怪獣:ジェットジャガー、メガロ、ガイガン

作品の面白さどうこうより、個人的にはガイガンとメガロの造形が好きなので、この位置にランク付けした。

そこを除いて考えたら、「昭和ゴジラの凋落もここに極まったか」と酷評せざるを得ない。

円谷プロの「ウルトラマン」の大ヒットを受け、巨大ヒーローを登場させた経緯があるそうだが、ジェットジャガーの造形はなんとかならんかったのか。

第22位 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

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監督:関沢新一
主演:石川博、村井国夫、菱見百合子
ゲスト怪獣:アンギラス、キングギドラ、ガイガン

やたら夜のシーンが多かったり、過去作の映像の流用が目立ったり、きびしい制作状況がうかがえる。

それでも、正義怪獣ゴジラ&アンギラス対凶悪怪獣ガイガン&キングギドラ、という構図はワクワクするし、怪獣タッグマッチのアクション、ガイガンの卑劣な戦法などはちょっとだけ新鮮。

久しぶりに伊福部昭氏が復活しているため、音楽は素晴らしい。

第21位 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

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監督:本多猪四郎
主演:矢崎知紀
ゲスト怪獣:ミニラ、ガバラ、カマキラス

針が振り切れるくらい子ども寄りに作られた作品。

ここでも過去作の映像の使い回しが目立ち、上っ面だけをなぞると駄作の部類に入る。

だが、そこは初代ゴジラの本多猪四郎監督。

ミニラの成長をとおして、いじめられっ子の主人公の成長物語という、裏テーマを軽妙に描ききっている。

そこを読み取れば意外と面白い作品になるかも。

第20位 怪獣大戦争

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監督:本多猪四郎
主演:宝田明、水野久美
ゲスト怪獣:キングギドラ、ラドン

『シン・ゴジラ』のエンドロールで使用されている、劇中曲の「怪獣大戦争」からはじまるオープニングがやたらカッコいい。

SFの度合いを高め、ド派手な大破壊シーンや光線の打ち合いなど、かなり振り切っている。

怪獣以上に魅力的なのが、水野久美ふんするX星人・波川だ。

銀色のスーツをまとった姿が昭和のエロス満載で、水野久美特有の妖艶さがにおい立ってくるよう。

ゴジラがおそ松くんのイヤミよろしく「シェー」を連発するシーンにもご注目。

第19位 怪獣総進撃

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監督:本多猪四郎
主演:久保明、田崎潤
ゲスト怪獣:ミニラ、ラドン、モスラ、アンギラス、キングギドラ他

言うなれば、ゴジラ映画の紅白歌合戦。

ストーリーの強引さは気になるが、とにかく人気怪獣を詰めこめるだけ詰めこんで暴れさすカオスぶりが楽しい。

劇中に登場する「ムーンライトSY3号」の造形が、50年前のものとは思えないほどスタイリッシュなところにも注目。

第18位 ゴジラ対ヘドラ

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監督:坂野義光
主演:山内明
ゲスト怪獣:ヘドラ

当時問題となっていた公害をテーマにした作品。

子ども向けかと思いきや、全編がグロテスクでホラー的で、ゴジラシリーズ全体の中でも異色作と言える。

敵怪獣ヘドラの造形とともに熱狂的なファンがいるが、決して高評価を得るような作品ではない。

第17位 キングコング対ゴジラ

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監督:本多猪四郎
主演:高島忠夫、浜美枝
ゲスト怪獣:ゴジラ

映画評論家の町山智浩さんが大ファンという本作。

観客動員数が1255万人と、日本人の10人にひとりが観た作品である。

面白くないわけではないが、個人的にはそこまでの熱量では観られなかった。

ハリウッドに高額の著作権料を払い、先方のリクエストに応え、さまざまな制約の中でよく頑張ったとは思うけど。

2020年公開予定の、ハリウッド版『Godzilla vs. Kong』に期待するとしよう。

第16位 ゴジラ FINAL WARS

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監督:北村龍平
主演:松岡昌宏、菊川怜、北村一輝
ゲスト怪獣:多数!

実写版『ルパン三世』の北村龍平監督と言えば、「ああ…」と思われる方も多いだろうが、ぼく自身はFINAL WARSをある程度は評価している。

ゴジラ最終作ということで、どんな集大成が観られるかと期待したファンに、まるで天下一武道会のような勝ち抜き怪獣バトルを持ってくるとは!

核のテーマとか、人類が生み出した脅威とか、そういった重苦しいテーマは抜きにして、「とにかく強え怪獣ぶつけときゃいいだろ」感が、一周して爽快にすら思える。

この振り切りがなければ、『シン・ゴジラ』のゴジラ原点回帰はなかったんじゃないかな。

第15位 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

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監督:手塚昌明
主演:吉井美穂
ゲスト怪獣:メカゴジラ(機龍)、モスラ

ファンタジー色の強いモスラの登場により、リアル路線を行っていた機龍の設定がじゃっかんブレてしまっている。

気恥ずかしくなるような人間側のドラマが続くが、日本のために殉じた機龍には拍手を贈りたい。

第14位 ゴジラvsモスラ

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監督:大河原孝夫
主演:別所哲也、小林聡美
ゲスト怪獣:モスラ、バトラ

ゴジラシリーズにモスラが登場すると、どうしてもファンタジー色が強くなるのだが、昭和ゴジラシリーズに比べ、ややリアル路線を強めた平成ゴジラシリーズにおいては、食合せの悪さは否めない。

バトラの造形が幼虫、成虫ともに洗練されていてカッコいい。

第13位 ゴジラ対メカゴジラ

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監督:福田純
主演:大門正明
ゲスト怪獣:メカゴジラ、キングシーサー

登場する怪獣がゴジラとメカゴジラだけならもっと評価は高かったかも。

キングシーサーまわりのエピソードがやたら左がかっていて、きな臭い感じがするが、堂々たるメカゴジラの登場があれば、とくに気にならない。

ネタバレになるが、ゴジラがメカゴジラの頭を力づくでねじ切ってしまうシーンが、個人的にはお気に入り。

第12位 ゴジラvsスペースゴジラ

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監督:山下賢章
主演:小高恵美、塚本明
ゲスト怪獣:スペースゴジラ、MOGERA

平成ゴジラシリーズのインフレ傾向が頂点に達した作品。
「ゴジラが強くなりすぎてどうしよう…」感がどうしてもにじみ出てしまっている。

というか、MOGERAとか変化球に過ぎるだろう。

前作「vsメカゴジラ」で歯が立たなかったゴジラに対して、MOGERAじゃさすがに無理ゲー。

けっきょく、翌年の「vsデストロイア」でゴジラ消滅という結末を迎えるわけだが…。

第11位 ゴジラ×メカゴジラ

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監督:手塚昌明
主演:釈由美子
ゲスト怪獣:メカゴジラ(機龍)

もろにエヴァンゲリオンを意識したような作品。

カッコいい機龍のデザインはさることながら、リアル路線に寄せた設定とエヴァンゲリオン的な「完璧にコントロールできるわけではない」危うさが、適度な緊張感を生む

釈由美子の熱演が良かったのに、次作で主人公交代となるのが惜しいところ。

第10位 三大怪獣 地球最大の決戦

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監督:本多猪四郎
主演:夏木陽介、平田昭彦、ザ・ピーナッツ、志村喬
ゲスト怪獣:モスラ、ラドン、キングギドラ

それぞれ別作品として公開されていた『ゴジラ』『モスラ』『空の大怪獣ラドン』の主役怪獣が一堂に会し、宇宙からやってきたキングギドラを迎え撃つ…

これはまさに、マーベル・シネマティック・ユニバースにおける『アベンジャーズ』の東宝怪獣版と言えよう。

人気三大怪獣の共闘もさることながら、強烈なインパクトでもってゴジラシリーズに殴り込みをかけるキングギドラに、ワクワクすること間違いなしである。

第9位 ゴジラvsキングギドラ

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監督:大森一樹
主演:豊原功補、時任三郎
ゲスト怪獣:キングギドラ、メカキングギドラ

タイムスリップ要素が加わって、ますます残念なファンタジー感が強まってしまった作品。

レッグウォーマーを履いたようなメカキングギドラの造形には賛否両論あるが、ゴジラとの最終決戦はけっこうアツい。

第8位 メカゴジラの逆襲

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監督:本多猪四郎
主演:平田昭彦、藍とも子
ゲスト怪獣:キングギドラ、チタノザウルス

ゴジラシリーズ全作品の中でもっとも観客動員数が少なかった作品。
とはいえ、面白くないわけではない。

ゴジラが血しぶきをあげ、メカゴジラが首を引きちぎられても戦う。

それまでの子ども向けゴジラ映画とは一線を画した、非常に凄惨な怪獣バトルが展開される。

『ゴジラ対メカゴジラ』と同様、チタノザウルスは別にいらなかった気がする…

第7位 ゴジラ(1984)

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監督:橋本幸治
主演:田中健、沢口靖子、宅麻伸
ゲスト怪獣:

『シン・ゴジラ』で再解釈されたことで、評価が高まりつつある作品。

冷戦末期の世相を反映して、ゴジラに対し核攻撃はありかなしか、という問題が描かれる。

ゴジラが上陸の際に、熱線で自衛隊の戦車をなぎ払うシーンは圧巻。
ただ、自衛隊の最終兵器「スーパーX」が登場することで、じゃっかんリアル感が削がれるのは残念かも。

第6位 ゴジラvsデストロイア

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監督:大河原孝夫
主演:辰巳琢郎、石野陽子
ゲスト怪獣:デストロイア

平成ゴジラシリーズのインフレの到達点は、ゴジラの死。

最終章だけあって、死にゆくゴジラの痛々しさや、ゴジラのメルトダウンにより東京が壊滅する緊張感など非常に巧く描けている。

バーニングゴジラやデストロイアの造形も良い。

ラスト、「ついにメルトダウンダウン!東京消滅か!」

…からの怒涛の展開は、美しくもあり恐ろしくもあり悲しくもあり。

第5位 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

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監督:金子修介
主演:新山千春、宇崎竜童
ゲスト怪獣:モスラ、キングギドラ、バラゴン

平成ガメラシリーズの金子修介監督が手がけた異色作。

一切の感情移入を許さない「白眼ゴジラ」が、初代ゴジラよろしく容赦なく残虐の限りを尽くす。

その徹底ぶりが最高に楽しい。

ミレニアムシリーズの中では傑作の部類で、個人的は好きなのだが、如何せんゴジラ以外の怪獣が弱すぎて悲しくなってくる。

もうゴジラに好き勝手暴れさせときゃ良かったんじゃないかな。 

第4位 モスラ対ゴジラ

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監督:本多猪四郎
主演:宝田明、星由里子、ザ・ピーナッツ
ゲスト怪獣:ゴジラ

昭和シリーズの中でも3本の指に入る人気作。

どう見たってひ弱そうな成虫モスラが、ゴジラの熱線を一発でも喰らえば即死というような無理ゲーの中で、必死に闘い抜く姿は手に汗握る。

けっきょく成虫モスラはゴジラとの戦いに敗れ、最後の力を唯一残った卵に託すのだが…からの怒涛の展開が激アツ。

第3位 ゴジラvsビオランテ

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監督:大森一樹
主演:三田村邦彦、田中好子、高嶋政伸
ゲスト怪獣:ビオランテ

いわゆる「ビオゴジ」でゴジラ造形の完成形を見る作品。

「ゴジラ」と聞いたらこの造形を浮かべる人も多いだろう。

植物とゴジラを合体させたビオランテの造形も素晴らしい。

登場怪獣の造形と、熱線を出し惜しみしないガチンコの怪獣バトル、ビジュアル面では文句のつけようがないくらい良くできている。

ただし、スーパーX2の荒唐無稽なスペック、超能力を操る少女、核を無効化するゴジラ細胞など、残念なファンタジー要素が濃いめにブレンドされているのが気にあるところではある。

第2位 ゴジラ

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監督:本多猪四郎
主演:宝田明、平田昭彦、志村喬
ゲスト怪獣:

最初にして最高傑作と言われる本作。

ハリウッド版ゴジラ2作、と『シン・ゴジラ』を含めた30作品と比較しても、初代ゴジラを超えるゴジラ映画はないとさえ言われているが、ぼくのランキングでは2位とさせていただいた。

戦後たったの9年という時期に、この重厚なテーマの作品が作られたことは驚き以外の何ものでもないし、特撮の神様・円谷英二の手がけた特撮シーンは、まったくチープさを感じさせない。

公開から60年が経っても色褪せない、語り尽くせない、普遍的なテーマを投げかけてくる作品である。

「不朽の名作」とは『ゴジラ』のような映画を言うのだろう。

第1位 ゴジラvsメカゴジラ

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 監督:大河原孝夫

主演:高嶋政宏、佐野量子、原田大二郎

ゲスト怪獣:メカゴジラ、ラドン

ほとんどのゴジラファンが1954年の初代ゴジラをゴジラ最高傑作に推すだろうから、あえてぼくのランキングでは本作を1位にランク付けした。

ぼくが本作を1位にした理由として、平成ゴジラシリーズ直撃世代だから思い入れがありすぎるのと、伊福部昭先生が作曲された主題曲が、『シン・ゴジラ』のエンドロールの最後の曲に選ばれたところが挙げられる。

オープニングのナレーション、「今度こそ奴の息の根を止めてやる」という中尾彬のセリフ、からの主題曲...という出だし。

開始5分でテンションはマックス。

とにかく、オープニングだけでも見る価値はじゅうぶんにある作品だ。

中盤はどうでもいい退屈な人間ドラマが描かれるが、最終決戦ではふたたび抜群の盛り上がりを見せる。

ガルーダとの合体でパワーアップしたスーパーメカゴジラと、ラドンの力を借りて復活したゴジラの一騎打ちは、少年漫画的ですらあるが、非常に熱量を持った、手に汗握るバトルとなっている。

昭和、平成、ミレニアムと通して見ても、シリーズ屈指の名勝負であることを疑わない。

総評

久しぶりにボリュームのある記事を書いた。

全部読んでくれた人はいるだろうか。

完全に個人的な思い入れで優劣をつけているし、記憶が曖昧な作品もある。
はっきり言って冷静な評価がつけられたとは言いがたい。

記事の公開から1ヶ月もたてば、順位を入れ替えたくなって編集するかもしれない。

上位2つは最初から決めていたが、それ以外のランキングは公開するギリギリまで悩んだ。

世代間で思い入れの作品は違ってくるだろうが、この記事を読んでいただけた読者の方には、ぜひコメンとなりTwitterなりで、大好きな作品について言及してほしい。

ゴジラという日本が海外に誇れるコンテンツを残してくれた先人たちと、『シン・ゴジラ』という素晴らしい作品を世に出してくれた庵野秀明監督、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみをはじめとする役者陣、スタッフの皆々様には心から感謝する。

最後に、公開から3ヶ月が経つのに、まだ『シン・ゴジラ』を観ていない方は、こんな記事を読む時間があるのなら、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい

ぼくは近いうちに7回めの鑑賞に行くこととする。