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「ローグ・ワン」ドニー・イェン出演記念!いま振り返ろうドニー・イェン主演映画おすすめ5選

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筆者の厳選記事5選

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こんにちは、元村元(@motomurahajime)です。

いよいよ公開がせまった『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。最も注目すべきは、ドニー・イェン兄貴が「スター・ウォーズ」シリーズに出演されるということですね。

昨年公開された「フォースの覚醒」では、白人、黒人、ヒスパニック系と、様々な人種のキャストが登場し、国際色豊かになってきた感がありましたが、それでもまだアジア人の主要キャラというのはいませんでした。

それが「ローグ・ワン」でついに、アジア人の映画俳優としてはじめて、ドニー・イェン兄貴が、座頭市的な棒術の達人として登場します。

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どう見たってジェダイの騎士より強そうなんですが、はたして「ローグ・ワン」でも「ドニー・イェン無双」は見られるのでしょうか。楽しみですね!

いまネット上に公開されている情報で「ローグ・ワン」まとめ記事を書きました。

 

【関連記事】

ネタバレ覚悟!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の登場人物とストーリーを予習しよう!

 

2016/12/17 追記

「ローグ・ワン」の本編レビューをアップしました。

ネタバレあり!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ハリウッド版ゴジラの衝撃ふたたび!のレビュー 

 

というわけで今回は、偉大な功績を果たしたドニー兄貴をたたえて、カンフー映画ファンの筆者がおすすめする、ドニー兄貴主演のカンフー映画をご紹介します。

 

ドニー・イェン兄貴とは

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ドニー・イェン(甄 子丹、Donnie Yen、1963年7月27日 - )は、香港の俳優・映画監督・映画プロデューサー・アクションコレオグラファー・アクション監督・武術家。最大の特徴は映画とキャラクターによってアクションのスタイルを大きく変え演じ分けることのできるスキル。そんな彼のアクションは、中国名が甄子丹であることから「甄功夫」と呼ばれている。(Wikipedia)

北京市業余体育学校で武術を学び、スタントマン、アクション俳優、そしてアクション指導を務める香港アクション界の至宝です。

1980年代のデビューから2000年代までは、香港映画だけでなくハリウッド映画にも出演していますが、ジャッキー・チェンやジェット・リーのようなアクション俳優として目立つことはなく、アクション指導者に徹する日々が続きます。

そんな彼を一躍トップスターに押し上げたのが、2008年に公開された『イップマン 序章』。世界的スーパースターであるブルース・リーの師匠、イップマンを演じ、アクションだけでなく演技の面でも高く評価され、続く『イップマン 葉問』も大ヒット。

いつしかドニー兄貴は「宇宙最強」というキャッチフレーズがつくとともに、 そのアクションは、中国名が甄子丹であることから「甄功夫」と称されるようになります。

 

ドニー兄貴主演のおすすめ映画5選

イップマン 序章

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1930年代の中国広東省佛山。家族と共に平穏な日々を送る詠春拳の達人、イップ・マン。その実力と人格で人々の尊敬を集める一方、彼を倒して名を挙げようとする武術家たちも多く、心ならずも手合わせをしては、いずれも一ひねりにしてしまうのだった。ところが折しも日中戦争が勃発、佛山を占領した日本軍によって家屋を奪われ、窮乏を強いられる。(Yahoo!映画)

日本軍の占領下における中国広東省の話なので、どうしても反日的描写、悪者としての日本人が出てくるのはしょうがないんですが、それでもこの作品の映画的完成度というのは揺らぎません。これは主人公・イップマンの立ち振舞、思想、そしてアクションを堪能する映画なんですからね。

一切の無駄がないドニー兄貴アクション。ジャッキー・チェンが見せるアクション向きのカンフーとは違い、こちらは相手の動きを制しながら効率的に打撃を加えるという、理にかなった詠春拳。
派手さはありませんが、演出が素晴らしいので地味ではない。

アクションだけでなくストーリーも作りこんであるため、カンフー映画初心者にもオススメの一本です。

 

イップマン 葉問

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1950年、イップ・マン(ドニー・イェン)は家族を連れて、広東省佛山からイギリスが統治する香港に移住。その後彼は、新聞社の屋上に詠春拳の武館を開く。そんなある日、血気盛んな青年ウォン(ホァン・シャオミン)がやって来て、自分が負けたら弟子入りするとイップに勝負を挑む。(Yahoo!映画)

筆者にとってドニー・イェン兄貴とのファーストコンタクトはこの作品。新宿武蔵野館でたまたま見かけて、ふらふらっと入ったのはいい思い出。

「序章」よりエンターテイメントと寄りになった続編。香港アクション映画の大スター、サモ・ハン・キンポー御大の登場で、どこか80年代のカンフー映画を匂わすシーンもあって懐かしさすら感じましたね。

後半は『ロッキー4』を思わせる演出に見えなくもないですが、それでも最後まで誇りを持って闘うドニー兄貴の姿に心を打たれます。

今回の敵は中国人を蔑み、虐げる英国人ではありますが、どんなに憎たらしい相手でも、拳を交えた後はお互いの健闘を称え合う。最高じゃないですか。

さらに、ラストでは「あの世界的スーパースター」の幼いときの姿が。それはもう感動モノですよ。

 

孫文の義士団

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1906年、辛亥革命前夜の香港、腐敗した清朝の打倒を目指す孫文が香港を訪れ、武装蜂起の密談に臨む情報を入手した活動家の陳少白は、同時に清朝政府が刺客を派遣したことも知る。少白は孫文を守るために護衛団の結成に奔走するが、集まったのは町の商人や物ごいに身を落とした武術家など、名もない民間人たちだった。(Yahoo!映画)

前半が長い。義士団に加わる戦士たちが孫文を守る動機を丁寧に描き、暗殺団の戦士たちが孫文を狙う動機を丁寧に描き、さらには死亡フラグの伏線までしっかりと貼ってくれる…ためなんですけどね。
「オレ、好きな子がいて結婚したいんです」 …ってそれ、鉄板の死亡フラグだからああ!泣
それが80分続くのでどうしても地味で抑えめなんですが、後半から怒涛の展開。前半を乗り越えたご褒美とばかりに、次から次へと「ここはオレに任せて先に行け!」展開ですよ。
なんと少年漫画的!なんと男泣き映画的!

神シーンの連続!ドニー兄貴かっこよすぎ!!

ドニー兄貴が大好きな人はもちろん、筆者のように「ダメな男が一念発起して命をかけて闘う」系の映画が大好きな人は必ず観るべし!

 

捜査官X

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平穏を絵に描いたような山奥の村で、指名手配中の凶悪犯が強盗殺人を犯し、その場に居合わせた製紙職人リウ(ドニー・イェン)と争った末に命を落とす事件が起きる。凶悪犯を退治したリウを住民たちが英雄だと称賛する中、村を訪れた捜査官シュウ(金城武)は精緻(せいち)を極めた現場検証や検死を開始。(Yahoo!映画)

共演に我らが金城武兄貴!

「ミステリーアクション」ってどういうジャンルだよ!って思いつつも、やっぱりこの作品の最大の魅力はドニー兄貴のアクションですよ。

心を鷲掴みにされるのは中盤。あることをきっかけに、凶悪な暗殺集団(ドニー兄貴の敵)に自分の正体を明かすことになったドニー兄貴の覚醒シーン。

かっこよすぎる!!「るろうに剣心の緋村剣心が人斬り抜刀斎として覚醒する」的な、戦闘能力を解放して殺人マーシンと化すドニー兄貴には凄まじいものを感じますね。

クライマックスのドニー兄貴VSジミー・ウォングがまた最高で。ジミー・ウォングといえば、『片腕必殺剣(原題:獨臂刀)』のジミー・ウォングですよ。それに片腕となったドニー兄貴が片腕必殺剣で挑むとか…どんな巡り合わせだよ、と。もう容赦ない剣撃が見ものです。ラストがちょっと…って感じもありますけど、ドニー兄貴のアクションは楽しすぎなのでぜひ。

 

カンフー・ジャングル

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ある日、洪拳の使い手として名高い武術家が、何者かに拳で殴り殺されたとみられる遺体で発見される。凶悪事件捜査本部を率いるロク警部(チャーリー・ヤン)は、その死因に疑問を持ちながらも捜査を開始する。そんな中、元警察の武術教官で、現在は服役中のハーハウ・モウ(ドニー・イェン)からの、すぐに仮釈放するという条件で協力したいという申し出がロク警部の耳に入り……。(Yahoo!映画)

殺人鬼が武術の達人だったら、警察は逮捕できるのか?

ドニー兄貴がその武術を披露するのはラストの方なんですが、それまではワン・バオチャン演じる殺人鬼が、次々とその道の達人たちと、「達人たちが得意とする武術」で対決する、というのが前半のほとんどのシーンを占めます。まあこれが面白くて。まるで「ストリートの天下一武道会」ですよ。出てくる出てくる多彩な足技、剣撃、棒術!

最後に満を持して登場するドニー兄貴の達人の風格も安定のかっこよさ。お腹いっぱいなところにさらにフルコースをふるまわれる感覚です。

この他にも、本作は往年のカンフースターのカメオ出演やオマージュなど、カンフー映画へのリスペクトがそこらじゅうに散りばめられていて、エンディングでタネ明かしをしてくれるから最後まで楽しめます。まさにカンフーファンにとっては極楽。

 

というわけで、まとめ。

いかがでしたでしょうか。

まだまだ紹介したい作品もあるのですが、進化したアクションはさることながら、重厚な人間ドラマとしても楽しめる作品をピックアップしました。

ジャッキー・チェンの全盛期ほど日本での露出が少なくなった香港映画、カンフー映画ですが、「ローグ・ワン」でのドニー兄貴の活躍で、日本でも再ブームが来てほしいと願うばかりです。