30代の独身男性が選ぶ、おすすめディズニー・アニメ作品TOP5
「ディズニーは女こどもが観るもの」…そう思っていた時期がぼくにもありました。
「ディズニーなんて成人した男性が観るようなものじゃないぜ!」と。
だが今となっては、ディズニーの新作が発表されるたびに心ときめているぼくがいる。
というわけで、今回はディズニー・アニメ作品をナメてるボンクラに、ぼくがおすすめ5作品をランキング形式でお伝えしようと思います。
対象はディズニー長編アニメ作品で、ピクサー制作のアニメは除外しています。
ではどうぞ。
第5位 ベイマックス
『ムーラン』『ノートルダムの鐘』『アナと雪の女王』と悩んで、ぼくが選んだのが『ベイマックス』。
ある程度年齢のいった男性でも楽しめる作品、ということでこれを推した。
ベイマックスの動きの可愛らしさ。
主人公ヒロがベイマックスを改造し、研究室の仲間たちとチームを組むシークエンスの楽しさ。
正体不明の謎の的に迫っていくスリリングさ。
近年まれに見る、涙腺決壊まちがいなしのクライマックスシーン。
あそこでロケットパンチは反則だろ…
どのシーンをとっても平均点以上を叩き出す作品である。
個人的には、「おい!おれの涙を返せ!」とツッコみたくなるラストだが、それはそれで好きな人もいらっしゃるだろうから、あまり渋くは言わないでおく。
第4位 美女と野獣
ハリー・ポッターシリーズで一躍有名になった、エマ・ワトソン主演の実写版も控えている『美女と野獣』を、第4位に選ばせてもらった。
個人的には、プリンセスのベルを演じるエマ・ワトソンでは「じゃっかん眼力が強すぎるんではないか」と思わなくもないんだけど。
それはおいといて。
この作品をはじめて観たときは、正直「お話はふつうかな」という印象だった。
ではなぜ、ぼくがこの作品をランクインさせたかというと、理由は劇中歌にある。
劇中歌の持つ楽しさ、親しみやすさ、涙腺破壊力である。
ちょうどぼく自身が精神的にキツかった時期だったからか、王子がビーストに変えられるオープニングだけで涙腺がちぎれそうになったほど。
まあ、それは特殊な例としても。
ポット夫人が歌う「美女と野獣」の曲に合わせて、ベルとビーストがダンスする、ディズニー・アニメ屈指の名シーンは、曲の美しさとシーンの美しさがシンクロして、どれだけヒネたアンチディズニー者でも涙腺が崩壊することまちがいなしである。
「愛の芽生え」が流れるシーンも、寄り添い合う二人がたまらなく愛らしくて、まことに良い。
第3位 ダンボ
聞いて驚け!
『ダンボ』が公開されたのは1941年。
当時の大日本帝国がアメリカに対し、真珠湾攻撃に踏み切った年に公開された作品である。
なんと、75年前の作品なのだ。
スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンをとった『1941』という作品では、映画館で上映されている「ダンボ」を観て涙する将兵のシーンが描かれている。
こんなアニメ作れちゃう国にケンカ売ったって、どうやっても勝てやしねえよ。
まあ、ウンチクはここまでにしておいて。
「今さらダンボか」と問われそうだが、今さらも何も、『ダンボ』は不朽の名作と言う他ない。
サーカスの象をとおして描かれる母と子の親子愛に、涙しない人間がいようか。
いじめられる我が子を守るために暴れて、拘束された母。
その母にこっそり会いに行くダンボと、頼れる相棒ティモシー。
このティモシーがまた良いキャラしてるんだ。
檻の中から鼻だけ出してふれあう母子のシーンは、バスタオルを用意して観なければたいへんなことになる。
さらに、伏線として貼られる、「ダンボが知らずのうちに樽のお酒を飲んじゃうシーン」。
この酒酔い演出がいい感じにクレイジーでラリっているのだが、それは見てのお楽しみ。
そしてクライマックス、ダンボが空を飛ぶシーン。
これまた究極の涙腺崩壊演出が待っているので、覚悟して観ていただきたい。
ティモシー超いいやつ。
第2位 ズートピア
劇場で通算4回観た。
ぼくがこれまでに観てきたディズニー・アニメの中では、もっとも示唆に富んだ作品である。
数々のレビューで語られてきたが、この作品で描かれているのはアメリカの社会そのものであり、「人種のるつぼ」の社会に潜む差別と偏見の暗喩である。
…などと難しい話をしなくても、可愛らしいキャラクターたちと、主人公ジュディとニックのイチャイチャを観るだけで楽しめること間違いなし。
なかでも、免許センターのくだりはディズニー・アニメ屈指の「爆笑シーン」になっている。
ディズニー・アニメは吹き替えに定評があるため、吹き替え版で観る方も多いだろうが、『ズートピア』にかんしては吹き替え、字幕の両方で観てほしい。
非常に情報量の多い作品なので、吹き替えだと端折られている部分も多いが、字幕版はうまい具合に全体の補完をしてくれている。
もうひとつ字幕版で観るべき理由としては、世界的DIVAシャキーラが歌う主題歌。
とくにラストのライブシーンはぜひ日本語版を担当したDream Amiと比較して観てほしい。
ぼくは思わず手拍子をしたくなったほどだ。
第1位 アラジン
そして第1位は、ぼくが愛してやまない『アラジン』。
プリンセスものの中では珍しく、男の主人公アラジン。
これまでのプリンス像とは一線を画す、聡明なジャスミン。
ディズニー・アニメのキャラクター中もっともクレイジー(褒め言葉)なジーニー。
ヴィランズの中で唯一プリンセスに唇を奪われた、実は政治家としての手腕は確かなジャファー。
暗君ぶりは見るに耐えないが、ラストの大岡裁きだけは見事なサルタン王。
アブー、イアーゴ、ラジャー、可愛らしい動物たち。
というか山ちゃん(山寺宏一)凄すぎワロタ。
…キャラクターの魅力を伝えるだけで一晩かかりそうである。
さらに、主題歌『A Whole New World』をはじめとするテーマソングはじつにメリハリが効いてて、楽しませる、うっとりさせる、ハラハラさせるといった演出がまことに素晴らしい(ジーニーの『Friend Like Me』超楽しい)。
さらにさらに、「まるで囚われの身」から「自由になる」という、一貫したテーマをひとつの破綻もなく描き切っているところは、さすがディズニーと賞賛するしかない。
アラジンは盗賊として生きていかざるをえない運命から、ジャスミンは政治に利用される運命から、ジーニーは宇宙一の力を持ちながらもランプの主人に使えるしかない奴隷の運命から、解放され自由になる…
これを踏まえての、あのラストシーンである。
そりゃ涙腺もどうかなるわ。
これら語り尽くせない魅力を持って、ぼくは『アラジン』にディズニー・アニメの最絶頂期を見るのである。
というわけで、まとめ。
ぼくの個人的なおすすめ…もとい大好きなディズニー・アニメランキングTOP5は、
第5位 ベイマックス
第4位 美女と野獣
第3位 ダンボ
第2位 ズートピア
第1位 アラジン
でした。
個人的にはここまでの熱量を持っておすすめを書いたんだから、お読みになった方とはぜひ大好きなディズニー・アニメ作品の感想を語り合いたいものです。