映画『スパイダーマン:ホームカミング』スパイダーマン映画史上、間違いなく最高傑作!
こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。
今日は8月15日、お盆ですね。
東京はお盆になると帰省やら何やらで人が少なくなると聞いていたんですが、なんのなんの平日の夜にもかかわらず映画館は大盛況。
今回取り上げる映画は話題の『スパイダーマン:ホームカミング』ですが、レイトショーにもかかわらず子供から大人までまあまあ人が入ってましたよ。
それでは、レビューへとまいりましょう。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』
- 100点満点のオープニング
- 「ラモーンズ」を選曲するというセンス
- 足し算と引き算に無駄がない『スパイダーマン』
- 『スパイダーマン』のヒロインと言えば……
- というわけで、まとめ
映画『スパイダーマン:ホームカミング』
公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/
【原題】Spider-Man: Homecoming
【日本での公開】2017年8月11日
【上映時間】133分
【監督】ジョン・ワッツ
【脚本】ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー他
【出演】 トム・ホランド、マイケル・キートン、ゼンデイヤ、ロバート・ダウニー・Jr他
【あらすじ】『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などのトム・ホランドを主演に迎えたヒーローアクション。血気盛んなスパイダーマンが、突然出現した怪物に戦いを挑む姿を活写する。アイアンマンとして数々のマーベル作品に出演してきたロバート・ダウニー・Jrや、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのマイケル・キートンらが共演。新人ヒーローの成長ぶりに目を見張る。(シネマトゥデイ)
Yahoo!映画の評価平均点 3.85点
Filmarksの評価平均点 4.0点
僕の評価は100点中 90点
昨年の『シビル・ウォー』から待ちに待ったスパイダーマン新作。
はっきり言って期待以上でした。
とくに僕が観に行った立川シネマシティの極上爆音上映で、ラモーンズの”Blitzkrieg Bop”がかかったときの「至福っ……!!!」感たるや。
まだ鑑賞1回めの時点での感想・レビューなので物足りないところはありますが、2回め以降にまた書き足す予定です。
100点満点のオープニング
もうオープニングから100点満点じゃないでしょうか。
「特殊な蜘蛛に噛まれて蜘蛛男化した」「愛する家族を失った」というくだりを入れなくても、ちゃんとスパイダーマン作品として成り立たせているところがグッジョブ!
「ホムカミ」が初スパイダーマン作品という方であれば、「なんでピーターは蜘蛛の能力が使えるの?トニーのスーツのおかげ?」と疑問に思われることでしょう。
一方でサム・ライミ版なり「アメスパ」なりを観た人であれば、「また蜘蛛に噛まれるくだりからかよ」「またベンおじさん強盗に襲われるのかよ」となりかねない。
この「スパイダーマンの生い立ち」をバッサリとカットしたのは実に英断!
まあそもそも、『シビル・ウォー』の時点ですでにピーターはスパイダーマンだったわけですけどね。
さらに、「スパイダーマンは軽口を叩き、カメラ(ビデオ)で撮影しながら戦う」というスパイダーマンのお約束を入れ込みながら、『シビル・ウォー』のおさらいも見事にやってのけてます。
『シビル・ウォー』を観た方であれば、あの作品をピーターの視点で観られるという、ちょっと得した気分にもなるわけですよ。
もっとお話を深く掘り下げるのであれば、最低でも『アベンジャーズ』『シビル・ウォー』くらいは観ておいたほうがいいでしょう。
それでも、ものの数分のオープニングでしっかりお膳立てができてるので、何の支障もなく本編に入れるのは本当に親切設計かつ見事なオープニング。
「ラモーンズ」を選曲するというセンス
オープニングが最高にアガる理由として、やはりこれだけは外せない。
「オープニングに『ラモーンズ』を持ってきたか!」
ラモーンズはアメリカのパンクバンドで、アメリカンロック史上に残る名盤をいくつも残しています。
彼らが「スパイダーマンのテーマ」のカバー曲を歌っているのは有名な話。
僕も大好きなんですよ、「ラモーンズ」の楽曲。
「ホムカミ」では”MARVEL STUDIOS”のロゴのシーンで流れてましたね。
こちらは有志作成のラモーンズ版「スパイダーマンのテーマ」にサム・ライミ版『スパイダーマン』の映像を合わせた動画。
まあ何と言っても、素晴らしいオープニングのバックに「Blitzkrieg Bop(電撃BOP)」を流すセンスですよ!
最高すぎてちょっと涙出ちゃいましたね……
この曲は日本だと甲本ヒロト率いる「クロマニヨンズ」がCM曲としてカバーしてるので、ぜひググって聴いてみてください。
というかですね、一度は耳にしたことがある名曲ばかりですから。
足し算と引き算に無駄がない『スパイダーマン』
「スパイダーマンの成り立ち」「愛する家族の死」という重大な要素を思い切って取っ払ったことに成功している一方で、「アベンジャーズの存在」「新しい恋人」という、これまた重大な要素を思い切って足したのに、総合的に「スパイダーマンシリーズ」最高傑作と言える出来になっている。
しかもまったく違和感なく、ですよ。
トニー・スタークという父親的存在が出しゃばることなく、かつ空気で終わらずに存在感を示しているところは「素晴らしい」の一言。
15歳くらいの男の子の父親って、威厳が薄れて息子と微妙な距離感にありながらも、ビシッと言うときは言うって存在じゃないですか。
そのモラトリアム期の父親像を、トニー・スタークがうま~く表現してますよね。
あえて言うなら「まるで父親みたいじゃないか」っていう劇中のセリフはちょっと余計だったかなと。
それくらい、助けすぎず放任しすぎずのバランスがじつに見事でした。
ただし、一切『アベンジャーズ』『エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー』を観てない人が「ホムカミ」を観ると、「アベンジャーズが存在する世界」に戸惑うかもしれない……
『スパイダーマン』のヒロインと言えば……
ここからはちょっとネタバレ気味になりますが……
『スパイダーマン』のヒロイン、ピーター・パーカーのガールフレンドと言えばMJことメリー・ジェーンですよね。
サム・ライミ版ではキルスティン・ダンストが演じてました。
だれだ!可愛くないなんて抜かすやつは!
僕は鑑賞するまでほとんど前情報を入れてなかったため、てっきりリズがMJに代わるヒロインなのかなと思ってたんですが……
最後の最後で実にニクい演出を入れてきましたね。
「あの娘がMJだったか……!」と。
この心地良い「してやられた」感は前情報入れちゃうと台無しになるので、鑑賞前のリサーチは注意深く!
というわけで、まとめ
ちょっと大好きすぎる要素が多すぎて、すべてを書ききれておりません!
まだ鑑賞1回めですので、2回めを観てからさらに書き足そうかと思っています。
とくにソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント配給映画で「STAR WARS」ネタてんこ盛りとか最高すぎやしませんかね……
現時点で言えることは、僕にとって今年観た映画のトップにしたいくらいの傑作でした。
「電撃BOP」と「スパイダーマン」収録!
おさらいはこちらでどうぞ