良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

日本映画界の奇妙な冒険 ~実写映画化はとまらない~

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筆者の厳選記事5選

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

2015年に公開されたアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』が実写映画化されることが決定しました。

 

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインをつとめる芳根京子、EXILEの姉妹ユニットE-girlsの石井杏奈、佐藤浩市の息子で新人俳優の寛一郎の共演で、実写版は2017年7月22日に公開予定です。

Twitter上で「ここさけ」の文字が並んでいたので、何のことかと思ったら、実写映画のニュースが取り上げられていたんですね。

このニュースを報じたシネマトゥデイの公式Twitterには、リプライで早くも阿鼻叫喚、怨嗟の声が寄せられています。

いや…実写はいいよ…。まー観なければ、あのときの感動は薄れないかな。

クソ映画になるの確定\(^o^)/

原作レイプ

 

もう既定路線というか、風物詩ですね。

「なぜクソ映画が確定しているのに「なぜ原作ファンからの否定の声が湧き上がるのに...」などという、思い入れの強い(ように見える)ファンからの批判の声が大きいのはいつものこと。

ただ、僕としてはやや実写映画化の動きに肯定的ではあるんですよね。今回の記事では、そのあたりをちょっと書いてみようかな、と。

 

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別の視点から見る実写映画

さて、毎度のことながら人気コミック、人気アニメの実写化が発表されると、水を打ったように否定派の意見がネット上を席巻する流れになっていますが、つい最近Twitterで見かけた面白いツイートがあったのでご紹介します。

 

「アニメのキャラに感情移入できる」

「実物の役者じゃないと感情移入できない」

どちらも特殊能力のように思えたりもしますが...

このツイートに書かれている意見は、実写映画肯定派、否定派のどちらもなかった視点ですよね。

特別なことのように思えますが、これって、例えば「サッカーの試合はテレビで観るよりも、試合会場で観戦しないと気がすまない」っていうのと同じなんじゃないかな、と思うんです。感覚として捉えづらいだけで。

あとはまあ、「なんでアニメをわざわざ実写化」というのは、すでにプロットがあるからですよね。効率的だからです。人気映画のナンバリングやリメイクが増えているのもそう。ゼロから脚本を立ち上げ、新作映画をつくる方が、「わざわざ」ですよ。

すでにプロットがあるから、短い制作期間で映画をリリースできる。2年も3年も制作期間をかけられる映画なんて、映画業界の盟主・東宝くらいしかつくれません。それが昨年の『シン・ゴジラ』『君の名は。』だったりしたわけです。

 

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いち映画ファンが実写映画に思うこと。

これまで、当ブログでは「芸能人の吹替えについて」「実写映画が次々作られるムーブメントについて」という趣旨の記事を書いてきました。

www.motomurahajime.com

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僕はこれと言って強く思いを寄せるアニメ作品、マンガ作品がないため、実写映画が作られることについては、一歩引いて見ています。

もっと言えば、「なんでそんなに感情的になれるの?」と。「いつまでも作品に感情を支配されてないで、そろそろ卒業したら」とまで思っちゃう。僕の言いたいことを代弁してくださった中川淳一郎氏のツイートを載せておきますね。

 

さらに、いち映画ファンとしては、実写映画によって「アニメしか観ない層」「年に1回程度しか映画を観ない層」が、どんどん劇場に足を運んでくれると嬉しい。

業界的に考えれば、いくらファンから批判が噴出しようが、その批判に一円の価値もありません。「お客様の声」ではあるでしょうが。

それよりも、どれだけ批判されようが、実写映画を制作し、公開し、興行収入を得て業界全体を潤す方が、何倍も価値がある。その実写映画をきっかけにブレイクする俳優が出てくるかもしれない。

まあ、個人の思いが噴出するのは、TwitterというSNSがそういうツールですし、それぞれ作品に思い入れというのはあるでしょうから、仕方ないのかもしれないですけど。

 

というわけで、まとめ。

もうね、「実写映画化発表→ファンの批判殺到」が毎度毎度のこと過ぎて、ちょっと辟易すらしているんですよ。もう慣れようよ、と。

大好きなアニメ作品、マンガ作品の思い出と、実写映画は別モノとして切り離して考えればいいんじゃないかな。

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