良い知らせと悪い知らせがある

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本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

こんなに腹が立ったのは初めてだ。映画『ラ・ラ・ランド』の感想?

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筆者の厳選記事5選

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

やっと観てきました、話題作『ラ・ラ・ランド』。

gaga.ne.jp


いやあ、どの時間も大盛況、大盛況です。さすがアカデミー賞前から猛烈にプッシュされてただけありますね。

さっそく感想、レビューを書きたいところなのですが... 記事のタイトル通りです。今も腹が立って仕方がありません。

というのも、これまで何百本と映画館で映画を観てきましたけど、今回の『ラ・ラ・ランド』の鑑賞は、3本の指に入るくらい「最悪な視聴環境」だったからなのです。

 

話題作ゆえのリスクなのか...

まあ、こういった話題作って、年に1本か2本しか映画館で映画を観ないような、いわゆるライト層が選ぶ作品でもあるわけですよね。

別にそれじたい悪いことじゃないし、これをきっかけにどんどん映画館に足を運んでほしいというのが、いち映画ファンである僕の願いでもあります。映画産業が活性化すれば、それはそれで良いことですから。

でも、そのライト層だからこそ、マナー、エチケットがなってない人もやってくる...というのが、リスクといいますか、頭を抱えるところでもあるわけで。

以前レビューを書いた『沈黙 サイレンス』でも同じようなことがありましたからね。

 

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それと同じようなことが、今日観てきた『ラ・ラ・ランド』でも起こりました。

映画じたいは、たぶん文句なしに良い出来だったと思います。主人公ふたりの境遇に自分を重ねる部分もありましたし、ラストのミュージカルもとても良かった。

で、も、で~~~も、静寂と喧騒を楽しむ『ラ・ラ・ランド』ほど、「上映中はお静かに」を観客に徹底すべきだと思いましたよ。

とにかく、僕の隣に座った、とある「招かれざる観客」のおかげで、もう序盤で集中力が切れてしまってですね... ほとんど内容を覚えていません。

 

招かれざる者...

「映画泥棒」の後、予告映像が3本ほど。

この時点では、僕の両隣は空いている状態でした。なかなか座席がとれなくて、前から3番目くらいの列でしたからね。しかも僕の右側はガラガラ。

「こりゃいいや。集中して観られるぜー」と思ったのもつかの間。本編が始まってからドヤドヤと僕の隣に座り始めたのが、部活帰りと思われる男子高校生5人くらいの集団...

この時点で、嫌な予感しかないじゃないですか。

案の定、序盤でミア(=エマ・ストーン)がオーディションを受ける、セリフだけの静かなシーンで、隣の集団からガサゴソ... 

コンビニの袋からスナック菓子を取り出し、バリバリと開け始める暴挙。「雑音テロ」だよこれは。

場内で購入したポップコーンだったらまだしも、他所で買ってきた食料品を持ち込むとか...意識低すぎですよ。よりによって『ラ・ラ・ランド』でやるかね。少なからず観る側の映画・音楽のリテラシーと、徹底的な集中力が求められる『ラ・ラ・ランド』で、なんたる意識の低い行動。

食料品の持ち込み、やってる人多いだろうし、映画館で取り締まってるわけじゃないですけど、これってマナー違反で営業妨害ですからね。いちおう言っておきますが。

 

この時点で僕の集中力は半減。さらにスナック菓子が「ピザポテト」というね。あまりに空気読まない、意識の低い高校生ならではのチョイス... もうニオイがきつくて。ここで僕の集中力は完全に途切れました。

 

人を憎んで「ピザポテト」憎まず。

 

 

さらにはお菓子を回し食いしたり、ヒソヒソ話したり... 後半の、ミアがオーディションで自分が女優を目指すきっかけを歌にする、もっとも感動するシーンで、関節をぽきぽき鳴らすやつがいる...もう最ッッッ悪。


『ラ・ラ・ランド』劇中に「最近の映画館は観客の質が下がった」みたいな台詞がありましたが、「まさにそのとおり!我が意を得たり!!」でしたよ。


挙句には、これが一番腹が立ったことなんですが、「上映終了後の拍手」ですよ。

いやね、別に拍手するのはいいんですよ。本当に心から感動して思わず拍手しちゃったんなら。

でも、僕のムカッ腹が立ったのは、意識の低い高校生たちの拍手が、明らかに「自分たちが目立つための拍手」だったからですよ。


後方の席から彼らにつられてパラパラと拍手が聞こえてきたときの、意識の低い高校生たちの台詞、

「ほら、拍手してるよwww」

俺はゼッタイに忘れないからな。

 

もう一度、映画のマナーを考えようぜ

どういう態度で映画を観るかについて、別に文句はありませんよ。拍手するにしたって誰にも迷惑かかってないし、本当に心から感動したのなら、いくらでも大きな拍手を贈ればいい。ただ、彼らのように、映画を道具として「消費」するだけの意識の低い観客って、不快でしかないから、はっきり言ってお帰り願いたい。

映画館は公共の場であるということは肝に銘じるべきだし、のびのびと映画を観ることはいいが、周りを不快にさせてまで好きに観たらいいとは思わないですから。


というわけで、あまりに最低な視聴環境で観てしまったために、感想を書く気力を失ったまま帰宅してきたわけであります。近々『セッション』も鑑賞する予定だし、それを観た後に改めて『ラ・ラ・ランド』鑑賞、記事アップ... の順番で行こうと思います。


映画館はあくまで公共の場です。リラックスして観るのもいいし、ポップコーン食べならが観たっていい。ただし、た~だ~し、たとえ無意識でも、周りに迷惑をかけるような鑑賞は控えていただきたいですね。