良い知らせと悪い知らせがある

良い知らせと悪い知らせがある

本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

2016年公開のおすすめ映画TOP10

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筆者の厳選記事5選

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

今年も残すところ1週間となりましたね。映画ブログを書いている身としては、そろそろ年間のトップ10をまとめようかという時期でございます。

というのも、TBSラジオのヘビーリスナーである筆者は、先日のクリスマスイブも自宅にこもり、普段から愛聴している『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』に耳を傾けていまして。

www.tbsradio.jp

 

その日は、パーソナリティーの宇多丸さんが2016年にウォッチした映画のなかから年間ベストを決定するという、「ウィークエンドシャッフル」のリスナーからしたら、お祭りのような日なのでありました。

今回の記事では、宇多丸さんのトップ10と、今年限定で設立された「チャンピオン枠」を振り返りながら、筆者が2016年に映画館で観た新作映画のなかから、読者のみなさまにぜひオススメしたい作品をトップ10形式でお伝えしていきます。

 

 

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宇多丸さんの2016年トップ10とチャンピオン

www.tbsradio.jp

第1位、この世界の片隅に
第2位、葛城事件
第3位、シングストリート 未来へのうた
第4位、何者
第5位、ヒメアノ〜ル
第6位、ドント・ブリーズ
第7位、クリーピー 偽りの隣人
第8位、アイアムアヒーロー
第9位、シン・ゴジラ
第10位、デッドプール

チャンピオン、クリードチャンプを継ぐ男

惜しいことに3本観てないんですよね~ しかもトップ5に入っている『葛城事件』『シングストリート』『ヒメアノ~ル』を。今から追っかけで鑑賞することにします。

1位の『この世界の片隅に』は、もう納得の1本ですね。まだご覧になっていらっしゃらない方は、ぜひ劇場に足をお運びください。日本映画史に残る傑作であることは間違いありません。

チャンピオン枠に選ばれた『クリード チャンプを継ぐ男』。筆者にとっても人生ベスト級映画を更新した作品でございまして、もう何度観ても「あの名曲がかかる名シーン」では涙を禁じえなくなってしまいました。

では次に、筆者が今年観た新作映画を1月から12月までの流れに沿って、ひとことコメントを添えてご紹介していきます。

 

筆者が2016年に映画館で観た新作映画

1月公開の映画

2016年のアタマの方は、まだ「ガルパン劇場版」「フォースの覚醒」「クリード」といった2015年の年末映画を2回3回とリピートしていたころですが、まあまあ新作の方も週1くらいで観ていたようです。

ブリッジ・オブ・スパイ

【公開日】2016年1月8日

【監督】スティーヴン・スピルバーグ

【出演】トム・ハンクス、マーク・ライランス

【あらすじ】アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。

さすがのスピルバーグ作品。ものすごく盛り上がるとか、泣かせるとかいったシーンはありませんが、最後まで安心して観られました。

 

パディントン

 

【公開日】2016年1月15日

【監督】ポール・キング

【出演】ベン・ウィショー、ヒュー・ボネヴィル

【あらすじ】ある日、大都会ロンドンのパディントン駅に、真っ赤な帽子がトレードマークの小さなクマが降り立つ。南米ペルーの奥深いジャングルから長旅の末ようやくイギリスまでたどり着いた彼は、右も左もわからない状態だった。

観たのは2月か3月かだったと思いますが... 劇中ギョッとするシーンで、会場のほぼ全員が同じところで「うわあ...」と声を発していたのは良い思い出。

 

白鯨との闘い

 

【公開日】2016年1月16日

【監督】ロン・ハワード

【出演】クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー

【あらすじ】1819年、エセックス号のクルーたちは鯨油を入手するためにアメリカ・マサチューセッツ州のナンタケット島を出港する。一等航海士オーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)をはじめとする乗員たちは、太平洋沖4,800キロメートルの海域で白い化け物のようなマッコウクジラと遭遇。

主役を演じたクリス・ヘムズワースは「ソー」のイメージが強すぎて、捕鯨船が難破しても「こいつがいれば大丈夫だろ」感がハンパない。ただし、作品のテーマはかなり濃厚です。

 

ザ・ウォーク

 

【公開日】2016年1月23日

【監督】ロバート・ゼメキス

【出演】ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ベン・キングズレー

【あらすじ】1974年。フランス人の大道芸人フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、誰も考えついたことのない挑戦をすることに。それはニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ2棟構造の高層ビル、ワールド・トレード・センターの屋上と屋上の間にワイヤーロープを張って命綱なしで渡っていくというものだった。

2013年の『ゼロ・グラビティ』以来の「3Dで観て本当によかった」と思える映画。スクリーンからこちらに向かって飛んでくる物体を避けるために、思わず体を傾けたのは久しぶり。クライマックスのワールド・トレード・センター横断のシーンはとにかく手に汗握ります。

 

さらばあぶない刑事

 

【公開日】2016年1月30日

【監督】村川透

【出演】舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル

【あらすじ】長きにわたり横浜の平和を守ってきた刑事コンビ、タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)。定年を5日後に控えながらも、彼らは宿敵・銀星会の残党を追い、覚せい剤や拳銃が扱われるブラックマーケットの襲撃などを行っていた。

ツッコミどころも多い作品でしたが、タカとユージのコンビがイチャイチャしているところ、アクションで魅せるところがことごとく楽しい。どちらも還暦過ぎの初老のおじさんなのによく動く!

 

2月公開の映画

東京は新宿のTOHOシネマズ新宿のiMAX3Dで『オデッセイ』を観ました。これは国内屈指の大きいハコじゃないと、あれだけの臨場感はなかったですね~

 

オデッセイ

 

【公開日】2016年2月5日

【監督】リドリー・スコット

【出演】マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン

【あらすじ】火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。

起こってる事態に対して、まったく悲痛になるシーンがありません。火星でのサバイバル生活もワクワクするし、脱出計画のハラハラも最後まで手に汗握る展開で目が離せない。明るく、ユーモラスたっぷり、それでいて人間賛歌の素晴らしいメッセージが詰まった良作。

 

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁

 

【公開日】2016年2月19日

【監督】ダグラス・マッキノン

【出演】ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン

【あらすじ】1895年冬、トーマス・リコレッティは数時間前に自殺したはずの妻が古いウェディングドレスを身につけて現れたことに驚がくする。この世に怨念を残したまま逝ったリコレッティ夫人の幽霊は、ロンドンの街をさまよい続ける。

TVシリーズはものすごく面白くて大好きなんですけどね~ 「忌まわしき花嫁」はTVスペシャルくらいでよかった。「映画にするほどか?」と思ってしまったり。ただ、大きいスクリーンで大好きなベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの絡みが観られる多幸感はありました。

 

ヘイトフル・エイト

 

【公開日】2016年2月27日

【監督】クエンティン・タランティーノ

【出演】サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル

【あらすじ】雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。

エンリオ・モリコーネの音楽に載せたオープニングのかっこよさでまず持って行かれました。後半の舞台となる山小屋での騙し合いハッタリのかまし合いは、手に汗握る展開でじつに見応えあり。

 

3月公開の映画

まったく観るつもりがなかった『ちはやふる』に心打たれたり、期待していた『バットマンVSスーパーマン』がそうでもなかったり、なんだかんだで『ドラえもん』を2回も観たりと、そんな1ヶ月。

 

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生

 

【公開日】2016年3月5日

【監督】八鍬新之介

【出演】水田わさび、大原めぐみ

【あらすじ】学校や家で怒られる日常にうんざりしたのび太は家出を決意するが、誰かの所有地ではない土地はどこにもないことを知る。一方ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫も思うところがあり家出を決心したものの、行くあてもなく途方に暮れていた。それならばと太古の日本へ行こうと思い立った彼らは……。

小さなお子さんたちに囲まれて2回観てしまいました。わさびドラえもん映画を劇場で観たのはこれがはじめて。でも期待以上でした。アクションシーンも思った以上に素晴らしかったし、ラストのあるお別れのシーンでは涙腺決壊。

 

アーロと少年

 

【公開日】2016年3月12日

【監督】ピーター・ソーン

【出演】レイモンド・オチョア

【あらすじ】3きょうだいの中でも体が小さな末っ子アーロは、甘えん坊で臆病な性格のため、常にみんなにからかわれていた。アーロは体が大きい兄や姉たちに少なからず劣等感を抱いていたが、両親の深い愛情に包まれてすくすくと育っていく。

ピクサーの新作ということで、非常に期待はしてたんですが...思ったほど面白くなかった。キャラクターにも愛着がわかなかったし、お涙ちょうだいシーンがベタすぎた気がします。ピクサーならもっと想像以上の感動を見せてくれると思ったんですけどね。次回作に期待するとしましょう。

 

ちはやふる -上の句-

 

【公開日】2016年3月19日

【監督】小泉徳宏

【出演】広瀬すず、野村周平、真剣佑

【あらすじ】同級生の千早(広瀬すず)、太一(野村周平)、新(真剣佑)は、いつも仲良く競技かるたを楽しんでいた。小学校卒業を機に彼らはバラバラになってしまうものの、千早は単独で競技かるたの腕を磨く。

原作未読。広瀬すずちゃんのティザーポスターに心惹かれて観に行きましたが、意外なほど良作に仕上がっていました。今年一番の掘り出しものかも。「奇跡」とか「信じる力」とかじゃなくて、ちゃんと勝ち負けのロジックがはっきり明示されているところが良い。机くんのエピソードすごく好き。Perfumeが歌う主題曲も良い。

 

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

 

【公開日】2016年3月25日

【監督】ザック・スナイダー

【出演】ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ガル・ガドット

【あらすじ】バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。

今年一番期待が裏切られた感があるのはこの作品かもしれません。なんでこんなにグダグダになっちゃったんだろう。全体的にダメな感じの映画なんですが、唯一ワンダーウーマンだけは、ぐうの音も出ないくらいかっこよかった!彼女が主役の映画『ワンダーウーマン』に期待。

 

4月公開の映画

知り合い宅に遊びに行った際、そちらの飼い猫ちゃんに右手を引っかかれ大ケガ。2週間ほど痛みに苦しむ生活を強いられた4月。でも映画の鑑賞はペースを落とさず継続しました。

 

映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

 

【公開日】2016年4月16日

【監督】高橋渉

【出演】矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治

【あらすじ】誰もが見たい夢を見られるという夢の世界を訪れた野原しんのすけたちカスカベ防衛隊は、風間くんは政治家、マサオくんは漫画家と、それぞれ思い思いの姿になって楽しんでいた。しかし、謎めいた女の子・サキの登場により、人々は恐ろしい悪夢に閉じ込められてしまう。

劇団ひとりさんの脚本、とても良かった。今回はみさえが頑張る回でしたね。ぜひお母さんとお子さんとで観てほしい作品。笑いのツボもちゃんと押さえていて、大人が観ても大いに笑えます。

 

レヴェナント

【公開日】2016年4月22日

【監督】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

【出演】レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ

【あらすじ】アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死(ひんし)の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。

ちょうど知り合いの飼い猫ちゃんに右手を引っかかれ、「猫ひっかき病」にかかっていたタイミングで観たため、主人公がグリズリーに襲われて重症を負うこの作品は、強く共感するとともに非常に思い出に残りました。アカデミー賞を考慮しなくても、本作のディカプリオの演技は圧巻。

 

ズートピア

【公開日】2016年4月23日

【監督】リッチ・ムーア

【出演】ジニファー・グッドウィン

【あらすじ】ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。

文句なしに面白い。通算4回観ました。あまりにツッコミどころのない優等生過ぎるクオリティが逆に欠点になり得るくらいの傑作です。ディズニーアニメはまたひとつステージを上げましたね。

 

アイアムアヒーロー

【公開日】2016年4月23日

【監督】佐藤信介

【出演】大泉洋、長澤まさみ、有村架純

【あらすじ】漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄(大泉洋)。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。

原作が大好きで、ずっと読んできた作品。実写化の知らせを聞いたときは眉をひそめることもありましたが、そんな期待と不安を大幅に超えてきた傑作です。ゾンビ映画として、『アイアムアヒーロー』は世界標準を超えましたね。クライマックスのショットガン無双の気持ちよさと来たら。

 

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

【公開日】2016年4月29日

【監督】アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

【出演】クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr

【あらすじ】アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題になる。さらに、それを回避するためにアベンジャーズは国際的政府組織の管理下に置かれ、活動を制限されることに。

空港でアイアンマンチームとキャプテンチームがぶつかるクライマックスは非常に良かった。MCU史上最高のバトルシーンではないでしょうか。とくに筆者はスパイダーマンが大好きなので、彼の活躍が観られたのも嬉しい。

 

ちはやふる -下の句-

【公開日】2016年4月29日

【監督】小泉徳宏

【出演】広瀬すず、野村周平、真剣佑

【あらすじ】高校で再会した幼なじみの太一(野村周平)と一緒に競技かるた部を作った千早(広瀬すず)は、創部1年にして東京都大会優勝を果たす。自分をかるたに導いてくれた新(真剣佑)に優勝報告をした際、新の衝撃的な告白に動揺する千早だったが、全国大会のために仲間たちと練習に打ちこむ。

原作もろくに読んでいないまったくの門外漢でしたが、「上の句」で魅了され、すっかり好きになってしまった作品です。「上の句」ほどグッと来るシーンは少なくても、クライマックスの個人戦はアツい。さらに、松岡茉優さんが演じた詩暢ちゃんのシーンはどれも良かった。

 

5月公開の映画

ドはまりした『ズートピア』を引きずっていたため、新作映画のチェックは少なめ。

 

64-ロクヨン- 前編

【公開日】2016年5月7日

【監督】 瀬々敬久

【出演】佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々

【あらすじ】わずか7日で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件、“ロクヨン”から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。そのロクヨンの捜査に携っていた警務部秘書課広報室の広報官・三上義信(佐藤浩市)は、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれき、ロクヨンを模倣したような誘拐事件に直面し……。

ん~悪くはなかったけど特別面白いわけでもなかった。前編は淡々と事件に迫っていくシーンが続くものの、前フリも謎解きもなく終わってしまったので拍子抜け。前編後編まとめればよかったのでは。

 

殿、利息でござる

【公開日】2016年5月14日

【監督】 中村義洋

【出演】阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡

【あらすじ】江戸中期、財政の逼迫(ひっぱく)した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。

派手な殺陣もないのに最初から最後までお話運びのテンポがよく、そこそこ面白い作品でした。「藩に金を貸し付けて利息を取る」というアイデアが、史実を元にしているというところも興味深い。ただ、ラストで羽生結弦くんがゲストで登場するんですが、そのせいで肩透かしを食らった印象。あ、ネタバレですかね。

 

6月公開の映画

5月の反動で新作をガッツリ観た月。邦画がどれも「警察関係者が主人公」というのも面白い。

 

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デッドプール

【公開日】2016年6月1日

【監督】 ティム・ミラー

【出演】ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン

【あらすじ】ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、以前は優秀な特殊部隊の傭兵(ようへい)として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。

予告映像でも使われたハイウェイでのバトルシーンはスピード感とノリがあって最高に楽しい!メタ的に同じアメコミ・ヒーローを茶化したり、過去の映画のネタを引っ張り出してきたりと、ハチャメチャやってはいるものの、しっかりとヒーローもの、王道エンターテイメントものとして成立させてもいる。ただ、敵役の方にありまりに華がないのが残念なところ。

 

64-ロクヨン- 後編

【公開日】2016年6月11日

【監督】 瀬々敬久

【出演】佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々

【あらすじ】わずか7日で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件、“ロクヨン”から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。そのロクヨンの捜査に携っていた警務部秘書課広報室の広報官・三上義信(佐藤浩市)は、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれき、ロクヨンを模倣したような誘拐事件に直面し……。

後編で犯人が突然出てきた感があって、あんまり乗れませんでした。前編に出てきてたっけ?できれば前後編ぶっ続けで観たかったですね。

 

帰ってきたヒトラー

【公開日】2016年6月17日

【監督】デヴィット・ヴェン

【出演】オリヴァー・マスッチ

【あらすじ】ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。

全編とおしてコメディチックであるものの、後半から物語がどんどんマズイ方向へ進んでいくところに注目。現代とあまりにもリンクする思いでゾッとすること間違いなしです。公開当時はわかりませんでしたが、アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏が当選したいま見返すと、これまたいろいろと考えさせられる作品。

 

クリーピー 偽りの隣人

【公開日】2016年6月18日

【監督】黒沢清

【出演】西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之

【あらすじ】刑事から犯罪心理学者に転身した高倉(西島秀俊)はある日、以前の同僚野上(東出昌大)から6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。だが、たった一人の生存者である長女の早紀(川口春奈)の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相は謎に包まれていた。

一部のロケ地が筆者の住んでいる地域の近くだったらしく、妙な親近感と、それゆえの怖さを感じました。登場人物のほぼ全員が狂ってて、作品じたいも狂ってて、とても良い。さすが黒澤清監督作品。とくに香川照之は最高。お話が最悪な状況に向かっているときの彼の「どんどんいくぞ~」のセリフは妙な高揚感がありました。

 

日本で一番悪い奴ら

【公開日】2016年6月25日

【監督】白石和彌

【出演】綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)

【あらすじ】柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。

綾野剛のベストアクトだと思いますね。兄貴分の中村獅童もよかった。「拳銃を検挙する(点数を上げる)ために暴力団から拳銃を買う」なんて狂ってるけど、これも現実。ラストで観客に突きつけられる「現実の数字」にぜひ驚愕してください。

 

7月公開の映画

待ちに待った『シン・ゴジラ』まで残り1ヶ月切った!その高揚感ゆえ、この月に観た他の映画はどうしても消化試合気味でした。

 

アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅

【公開日】2016年7月1日

【監督】ジェームズ・ボビン

【出演】ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター

【あらすじ】ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッター(ジョニー・デップ)のことを聞いたアリス(ミア・ワシコウスカ)。マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族の帰りを待っていたのだ。

ティム・バートン作品はそんなに嫌いじゃないはずなんですけど、これは全く面白いと思えなかったなあ... 主人公のミア・ワシコウスカとアン・ハサウェイの演技と衣装を愛でる映画と割り切っちゃってください。

 

インデペンデンス・デイ: リサージェンス

【公開日】2016年7月9日

【監督】ローランド・エメリッヒ

【出演】リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム

【あらすじ】エイリアンによる地球侵略に人類が立ち向かい、およそ30億人もの命を失いながらも勝利を収めてから約20年が経過した。人類はさらなる襲来に備えようと、エイリアンが残した宇宙船の技術を転用した地球防衛システムを作り上げる。2016年7月、そんな人類を試すようにアメリカ全土を覆うほどの大きさを誇るエイリアンの宇宙船が出現。

ツッコミどころ多すぎ。前作のスケールをそのまま倍にしただけ、しかも人間もエイリアンも前作より馬鹿になっているような気がしてならない... 立川シネマシティで鑑賞しましたが、目の前のシートに背の高い人が座っちゃって、どんなに体を動かしても字幕に頭がかぶっちゃってテンションだだ下がりしたという不運な映画体験。

 

ファインディング・ドリー

【公開日】2016年7月16日

【監督】アンドリュー・スタントン、アンガス・マクレーン

【出演】

【あらすじ】カクレクマノミのニモの大親友であるナンヨウハギのドリーは、すぐに何でも忘れてしまう。ある日、子供のころの思い出がよみがえり、一念発起して家族を捜す旅に出ることを決意する。

「ニモ」は大好きな映画なので期待して観に行ったのですが... ところどころ涙腺決壊するレベルで感動するシーンはあるものの、チートキャラがいたり、最後に盛りすぎてたりでノイズも多かった印象。

 

シン・ゴジラ

【公開日】2016年7月29日

【監督】庵野秀明、樋口真嗣

【出演】長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ

【あらすじ】東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。

おそらく公開前までの評判は最悪だったと思うんですよ。「ハリウッドのゴジラに勝てるわけないだろ」とか「庵野さんが作って大丈夫かよ?」とか。結果、そんな批判は完膚なきまでに叩き潰されましたね。超大傑作!シリーズ最高傑作!!筆者は通算6回、劇場で鑑賞しました。11月にあの映画を鑑賞するまで、今年のマイベスト映画は間違いなかった!

 

8月公開の映画

まだゴジラの衝撃を引きずっていました。初回鑑賞の『君の名は。』に一度心を奪われたものの、独りで観る辛さにむせび泣いた8月。

 

ゴーストバスターズ

【公開日】2016年8月19日

【監督】ポール・フェイグ

【出演】クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ

【あらすじ】コロンビア大学の物理学者エリン(クリステン・ウィグ)は、旧友アビー(メリッサ・マッカーシー)が自分と共同発表した幽霊研究本を承諾もなく電子書籍化しているのを発見。憤慨して彼女の勤める大学向かうが、なぜか一緒に幽霊騒動の起きた屋敷を調査する羽目に。

初代『ゴーストバスターズ』が大好きで、予告でもけっこう期待してたんですが、ちょっと期待はずれでした。ただ、ホルツマンを演じたケイト・マッキンノンは飛び抜けてかっこよかったですね~

 

君の名は。

【公開日】2016年8月26日

【監督】新海誠

【出演】神木隆之介、上白石萌音

【あらすじ】1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。

個人的に評価が揺れた作品。初見では、感動こそすれ矛盾や気になるところが多すぎて、評価じたいは低めだったんですが、改めて作品の情報を集めて、2回め観てからは大好きな作品となりました。

筆者のレビューはこちら。

新海誠監督が批判に反撃されたので『君の名は。』をレビューしてみる。

 

後妻業の女

【公開日】2016年8月27日

【監督】新海誠

【出演】大竹しのぶ、豊川悦司

【あらすじ】妻に先立たれた中瀬耕造(津川雅彦)は、婚活パーティーで年下の女性・小夜子(大竹しのぶ)と出会う。やがて病に倒れた耕造は他界し、後妻におさまった小夜子から公式証書遺言状を見せられた娘の中瀬朋美(尾野真千子)は、遺産は全て小夜子に渡り遺族には一切残らないと知らされる。

一癖も二癖もある悪い奴らがたくさん出てくる楽しい作品。とくに永瀬正敏さんが演じた探偵よかったですね~ 実際の「後妻業詐欺」は笑えないほど深刻な相続問題なんでしょうけど。

 

9月公開の映画

『HiGH&LOW』にハマってTVドラマ版をあさっていた時期。本当に「THE MOVIE」を観ていなかったことが悔やまれる。

 

スーサイド・スクワッド

【公開日】2016年9月10日

【監督】デヴィッド・エアー

【出演】ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー

【あらすじ】世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。

「ハーレクインがワルかわいい!」という評判しか聴こえてこなかったので、はたして出来はどうなのかと心配に思ってたんですが、その通り。お話じたいはさほど面白いとは感じなかった。キャラクターどうしの絡みで楽しむ作品です。

 

超高速!参勤交代 リターンズ

【公開日】2016年9月10日

【監督】本木克英

【出演】佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文

【あらすじ】江戸時代、幕府から5日以内の「参勤」という無茶な難題を、知恵と工夫で何とか果たした湯長谷藩。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)率いる一行は帰途に就く「交代」の道中、湯長谷で一揆が起きたという知らせに仰天する。

個人的には「1」の方が好き。前作で江戸まで行ったんだから、当然地元に戻ってくるが必要になってくるのはわかるんですが、どうしてもかぶるところが多くて、既視感が拭えませんでした。相変わらずコメディパートと殺陣のアクションは良かったですよ。

 

真田十勇士

【公開日】2016年9月22日

【監督】堤幸彦

【出演】中村勘九郎、松坂桃李、大島優子

【あらすじ】関ヶ原の戦いから10年、徳川家康は天下統一を着々と進めていた。そんな徳川に反旗を翻す豊臣秀頼の勢力は、天下の武将として名をはせる真田幸村と彼が率いる真田十勇士を急先鋒に立たせて合戦に臨む。

最悪、もう最悪。日本映画の悪いところをすべて凝縮したような最悪の映画でした。なるほど、監督は『20世紀少年』の堤幸彦さんか... 納得。2016年ワースト候補。

 

10月公開の映画

ブログを始めた記念すべき月。映画もレビューを書くために集中して観るようになりました。

 

SCOOP!

【公開日】2016年10月1日

【監督】大根仁

【出演】福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊

【あらすじ】写真週刊誌「SCOOP!」に所属し、数々のスクープ写真を撮ってきたカメラマンの都城静(福山雅治)。しかし、今ではギャンブルに溺れている上に借金に追われつつ、フリーランスのパパラッチとして生活していた。

やっぱり福山雅治兄貴はどれだけ汚れてもカッコイイですね。前半は「はたらくおじさん映画」として楽しめたし、後半は手に汗握るサスペンスとなっていて、1つの映画で2倍楽しめました。

 

HiGH&LOW THE RED RAIN

【公開日】2016年10月8日

【監督】山口雄大

【出演】TAKAHIRO、登坂広臣、斎藤工

【あらすじ】かつてSWORD地区を支配していたチーム「ムゲン」にも劣らない強さを誇った雨宮兄弟。その雅貴(TAKAHIRO)と広斗(登坂広臣)は、1年前に行方知れずになった兄の尊龍(斎藤工)を捜していた。

早く「ハイロー」の面白さに気づいてさえいれば、この前の『HiGH&LOW THE MOVIE』を見逃すことはなかったんですけどね~ ファンと思しき女子高生・女子大生の女の子たちが、上映後に楽しそうにキャッキャと映画の感想を話し合ってるのを見るのが楽しかった。

筆者のレビューはこちら。

壁だと思え。臣くんカッコよすぎるだろ! HiGH&LOW THE RED RAIN レビュー 

 

永い言い訳

【公開日】2016年10月14日

【監督】西川美和

【出演】本木雅弘、竹原ピストル

【あらすじ】人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。

だんだん父性を開花させていく主人公を演じたモックンと、子役ふたりの絡みが可愛い!これだけでも何時間も観たかった。

筆者のレビューはこちら。

黒木華ってエロかったんだな...。本木雅弘主演:映画『永い言い訳』レビュー

 

何者

【公開日】2016年10月15日

【監督】西川美和

【出演】佐藤健、有村架純、二階堂ふみ

【あらすじ】就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。

主人公に自分を重ねて観てました。彼の最低な行動も、そんな彼に浴びせられる言葉も、すべて自分ごとのように受け止めてしまって、鑑賞中は終始苦しかったんですが、最後彼に訪れる「救い」で涙腺決壊。米津玄師の曲、大好きになりましたね~

筆者のレビューはこちら。

ブログ、Twitterやってるやつはみんな観ろ!:映画『何者』レビュー

 

インフェルノ

【公開日】2016年10月28日

【監督】ロン・ハワード

【出演】トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ

【あらすじ】記憶喪失状態でフィレンツェの病院で目覚めたロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は何者かに命を狙われるも、医師のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の手引きで事なきを得る。

ダン・ブラウンの原作小説が好きでよく読んでいたので、期待していた本作。世界の名所をめぐる観光映画としては優れていましたが、サスペンスとしては物足りない感じがあった。

筆者のレビューはこちら。

海外旅行がお好きなあなたにおすすめ。:映画『インフェルノ』レビュー 

 

デスノート Light up the NEW world

【公開日】2016年10月29日

【監督】佐藤信介

【出演】東出昌大、池松壮亮、菅田将暉

【あらすじ】デスノートの力で多数の凶悪犯を破滅させた夜神月と、彼を追い詰めた天才Lの伝説のバトルから10年の歳月が経過。またしても死神がデスノートを下界にまき散らしたため、世界中が混乱していた。

藤原竜也主演の旧シリーズ、そして原作マンガにあった面白い要素が一切なくなって、まったく「デスノート」らしくない作品に仕上がってました。頭脳戦なんてなくて、けっきょくゴリ押しばかり。2016年ワースト候補。

筆者のレビューはこちら。

新作にゴーサイン出したやつの名前を書いてやる。:映画『デスノート Light up the NEW world』レビュー

 

11月公開の映画

100年に一本の最高傑作アニメが上映された月。

 

溺れるナイフ

【公開日】2016年11月5日

【監督】山戸結希

【出演】菅田将暉、小松菜奈

【あらすじ】東京で雑誌モデルを務める望月夏芽(小松菜奈)は、急に父親の郷里である浮雲町に転居することになる。彼女は都会とはかけ離れた田舎での地味な生活に幻滅してしまうが、長谷川航一朗(菅田将暉)と出会ったことで人生が一変する。

非常に観る人を選ぶ作品かと思います。筆者はまったく乗れませんでした。でもレビューはたくさん読んでもらえているという... ありがとうございます。

筆者のレビューはこちら。

重岡大毅という収穫があった。:映画『溺れるナイフ』レビュー

 

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

【公開日】2016年11月11日

【監督】エドワード・ズウィック

【出演】トム・クルーズ、コビー・スマルダーズ

【あらすじ】アメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったものの、今では街から街へとあてもなくさまよう生活を送っているジャック・リーチャー(トム・クルーズ)。ある店でトラブルに見舞われた上に保安官に連行されそうになった彼は、自分をめぐる何かしらの陰謀が動きだしているのを察知する。

前作の『アウトロー』の方が個人的には好きでした。前作のジャック・リーチャーにあったアナログおじさんだからこその良さが、本作では薄まっていた感じ。

筆者のレビューはこちら。

日本よ、これが54歳のトム・クルーズだ。『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』レビュー。

 

この世界の片隅に

【公開日】2016年11月12日

【監督】片渕須直

【出演】のん、細谷佳正

【あらすじ】1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。

文句なしに2016年公開映画の最高傑作でしょう。初日2回めの上映を観に行きましたが、満員御礼。宇多丸さんも評しておられたように、日本映画史に残る大傑作であることは間違いないですね。最近になってアクセス数が増えてきた気がする。

筆者のレビューはこちら。

今後100年語り継がれる映画だ。『この世界の片隅に』レビュー

 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜

【公開日】2016年11月19日

【監督】安彦良和

【出演】

【あらすじ】自ら扇動して起こした「暁の蜂起」後に地球へと向かったシャア・アズナブルは、不思議な力を備えた少女ララァ・スンと出会う。一方、RX-78開発計画を進めようとするアムロ・レイの父テム・レイは、月に亡命したジオンのモビルスーツ開発の鍵を握るミノフスキー博士を追い掛ける。

1年ぶりに映画館で観たオリジンシリーズ。短いながらも本格的なモビルスーツ戦のシーンは見ものでした。続編がこれまでの半年ペースから1年後と、いったん間が空きますが、いよいよ運命の一年戦争開戦ということで非常に楽しみです。

筆者のレビューはこちら。

圧倒的じゃないか、ジオンのモビルスーツは。:機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 レビュー

 

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

【公開日】2016年11月23日

【監督】デヴィッド・イェーツ

【出演】エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン

【あらすじ】魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまう。

ハリー・ポッター弱者の筆者も大いに楽しめた、シリーズ最高傑作にして一発で大好きになった作品。敵役であるパーシバルがかっこよすぎて、今の筆者の髪型は、彼と同じツーブロックでございます。

このブログで最も読まれているレビューをどうぞ。

シリーズ最高傑作!『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』最速レビュー

 

劇場版 艦これ

【公開日】2016年11月26日

【監督】草川啓造

【出演】

【あらすじ】謎の敵「深海棲艦」が海を支配する世界、艦娘たちの拠点「鎮守府」の命運を左右した「MI作戦」では特型駆逐艦「吹雪」の活躍で勝利を収めるが、それ以降彼女たちの戦いは激化していく。

「ガルパン 劇場版」がとても良かったので、それと同じレベルの完成度を求めたのがダメでしたかね~ 提督だけが喜ぶ提督接待作品だったにしてもひどい映画。2016年ワースト候補。

筆者のレビューはこちら。

ファンこそ怒るべきでしょ。映画『劇場版 艦これ』レビュー 

 

12月公開の映画

『ローグ・ワン』が楽しみすぎてワクワクの年末。でも、最後の最後でガツンとやられたのは、まったくノーマークだったホラー映画。

 

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

【公開日】2016年12月1日

【監督】スティーヴン・フリアーズ

【出演】メリル・ストリープ、ヒュー・グラント

【あらすじ】ニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているフローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)。しかし、その歌唱力は音痴というしかないレベルであった。

派手な見せ場はほとんどないですが、夫婦とは何か、真の愛とは何かを伝えてくれる作品。老後、長年連れ添った奥さんとまた一緒に観たくなりますね。

筆者のレビューはこちら。

安心して観られる映画。『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』レビュー。

 

仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー

【公開日】2016年12月10日

【監督】坂本浩一

【出演】飯島寛騎、西銘駿

【あらすじ】正体不明のゲームウイルス生命体「パックマン」の感染が拡大し、人類は危機的状況に陥る。そんな中、仮面ライダーゴーストこと天空寺タケル(西銘駿)が感染。一方、研修医でもある仮面ライダーエグゼイドこと宝生永夢(飯島寛騎)は、敵の正体と感染源を突き止める。

映画を見に来ていた子どもが「帰りたい」とぐずるほどの恐怖を植え付けた、Dr.パックマンを演じた佐野史郎さんに拍手!メインではなかったものの、『仮面ライダードライブ』の泊進ノ介が登場するシーンはどれもよかった。

筆者のレビューはこちら。

ネタバレあり!最新映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』レビュー 

 

海賊とよばれた男

【公開日】2016年12月10日

【監督】山崎貴

【出演】岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太

【あらすじ】敗戦後の1945年、東京。石油会社・国岡商店を率いる国岡鐡造(岡田准一)は、日本人としての誇りを持ち復興に向け突き進もうと従業員を激励する。

ベストセラーとなった小説の映画化作品にしては、他の冬休み映画に押されて影が薄くなっている印象。いやいや、小説ファンのみならず、岡田くんのファンのも楽しめる映画ですよ。

筆者のレビューはこちら。

ネタバレあり!岡田くんやっぱカッコイイわ。岡田准一主演、映画『海賊とよばれた男』レビュー 

 

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

【公開日】2016年12月16日

【監督】ギャレス・エドワーズ

【出演】フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ

【あらすじ】帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。

冷静になって2回め観てみると、いろいろツッコミどころが多かったんだなあ~と気づくわけですが、やっぱり後半からのテンションの上がりっぷりは最高。10年ぶりにスクリーンで動くベイダー卿を観られたのも大きかった。

筆者のレビューはこちら。

ネタバレあり!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ハリウッド版ゴジラの衝撃ふたたび!のレビュー

 

ドント・ブリーズ

【公開日】2016年12月16日

【監督】フェデ・アルバレス

【出演】ジェーン・レヴィ、スティーヴン・ラング

【あらすじ】街を出るための資金が必要なロッキーは、恋人マニー、友人アレックスと共に、大金を持っているといううわさの目の見えない老人の家に忍び込む。だが、老人(スティーヴン・ラング)は、驚異的な聴覚を武器に彼らを追い詰める。

年末にして最恐のホラー映画来ましたねえ。筆者はなんとなくホラーが苦手で『シックス・センス』が精一杯だったんですが、このタイプのホラーは楽しく鑑賞できました。

筆者のレビューはこちら。

クリスマスのカップルにオススメしたい最恐の映画『ドント・ブリーズ』のレビュー

 

ポッピンQ

【公開日】2016年12月23日

【監督】宮原直樹

【出演】瀬戸麻沙美、井澤詩織、種﨑敦美、小澤亜李、黒沢ともよ

【あらすじ】もうすぐ中学校を卒業する伊純は、きれいなカケラを拾った。すると、不思議な世界に迷い込み、同じカケラを持つ同じ年齢の蒼、小夏、あさひと出会う。そこに謎の生命体が出現。彼らポッピン族は、時の谷で全ての世界の時間を制御する存在で、時間が崩壊の危機的状況を迎えていると話す。

予告で期待していたんですが、それ以上でした。プリキュア弱者の筆者も最後まで目頭を熱くして観ることができた喜び、自分の過去と重ねて感情移入できるキャラがいた幸せ!

筆者のレビューはこちら。

『ポッピンQ』レビュー。プリキュア弱者の30代男性が少女たちの頑張りに泣いた。


以上が、2016年に観た新作映画。われながらトータル50本以上を映画館で観ていたのは意外でした。こうやってまとめてみると、「えっ あの映画ってわりと今年の下半期に公開だったんだ」と、1年の早さを感じます。

さて、それでは筆者が今年鑑賞した50本以上の映画のなかから、読者のみなさまにおすすめしたい映画トップ10を発表させていただきます。

 

2016年公開のおすすめ映画TOP10

本当に良作が多かった2016年。1位は劇場で観た瞬間に決まってたんですが、それ以外の映画はどれもよくって頭を抱えましたね。

悩んで悩んで順位付けした結果がこちら。

 

第10位 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
第9位 ちはやふる 上の句/下の句
第8位 デッドプール
第7位 ズートピア
第6位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー
第5位 何者
第4位 ドント・ブリーズ
第3位 君の名は。
第2位 シン・ゴジラ
第1位 この世界の片隅に


トップ5本のうち4本が邦画というのは、筆者にしては珍しい方でございます。それだけ、一般的に言われたように、今年は邦画が豊作の年でしたね。

公開直後で一気に上位に食い込んだ『ドント・ブリーズ』。ホラーが苦手な筆者が思いっきり楽しめたという点を評価して、この順位に入れました。もともと日本ではビデオスルーを予定されていた作品ですが、口コミで評判が広がっているようです。年末の仕事納め後にでも、ぜひ劇場で!

3位、2位は順当な位置ではないでしょうか。人気作ですから賛否が別れやすいものの、筆者は断然、どちらの作品も肯定派です。唯一『シン・ゴジラ』のレビューがブログに掲載できていないのが心残りなので、年内にアップする予定です。

1位はやっぱり『この世界の片隅に』ですね。キャラクターへの思い入れや、物語そのものの愛おしさもありますが、何より筆者自身が映画の舞台となった広島・呉に住んだ経験があったことで、よりいっそう特別な一本となりました。

 

むしろ迷ったのはワースト。『劇場版 艦これ』もまあヒドイ映画ですが、提督補正のない筆者が当たり屋気分でワーストをつけるのも失礼な話になるだろうということで、2016年ワースト映画は『真田十勇士』に決定。「デスノート」もまあまあひどかったけど、わりと本気で「学芸会レベル」だと思った『真田十勇士』をワーストとさせていただきます。

 

というわけで、まとめ。

今年は「筆者がブログを始めた」記念の年となるよう、来年、再来年もブログを継続していきます。

やっぱり、良い映画だろうが悪い映画だろうが、観て、その感動を自分の言葉にできて、読んでもらえることが、ブログ継続の原動力となりますからね。

PV数や稼いだ額だけで判断したら、ぜったいに続きません。(生活できるほどは稼いでいませんので)

これからも文章力、表現力をブラッシュアップしながら映画レビューをお届けしてまいりますので、ぜひぜひ継続してご購読いただけますと幸いでございます。

 

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